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中華BLの喘ぎ声はどこで読めるのか

中国のBL(BLだけではないが)は性描写がNGという話は以前書きましたが(中国のBL規制 ~各表現媒体による規制の程度の違い~)、それを踏まえての話です。

基本的に中国国内のプラットフォームでは読めないです。性的な表現NGなので。
大陸中国で発売されている紙書籍はもっと厳しくBL表現そのものが規制されてるのでもっとないです。
台湾繁体字版や、それをベースにした翻訳版(英語とか韓国語とか日本語とか)にはあります。
もちろん喘ぐかどうかは作品やキャラクターによる。(それはなんでもそう)
喘ぎ声よりも情景描写などで濡れ場が描写されがちというのは確かにその傾向はあるなーと思っていて、上述の国内プラットフォームだと直接的な描写があんまりできないから事前・事後の会話とかアイテム描写で匂わせる感じが多くなり、繁体字版とかも性描写めっちゃ加筆してくれる先生とかもいますが、WEB連載から大きくは変わらない先生も多いので全体として遠回りな描写が多くなるのではと思っています。
遠回しな描写、私が読んだ中だと放学等我や我行让我上、我喜欢你男朋友很久了などを書かれてる酱子贝先生がそういうのめっちゃ上手いなーと思ってます。
じゃあ中国語のBLは喘がないかと言われると、AO3とかピクシブとか海外プラットフォームに投稿されてる中国語の同人・二次創作はまあまあ喘いでませんか?私がそういうカップリングが好きなだけかもしれん!啊のほかに唔とか嗯とかが入ってると喘ぎ声だな~!って感じがしますね。
なので、大陸中国国内での発表をメインにしてる商業作品は直接的な喘ぎ声とかあんまなく、海外プラットフォームでやまなしオチなし意味なしのエロを書きたいんだ!という同人系はわりと喘いでいる……というのが個人的な印象です。


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晋江文学城ユーザーだが海棠のことあんまり知らなかったんだよな

中国のBL作家摘発のニュースに関する私見
こんな記事を書いておいてなんですが海棠のことあんまり知らなかったんだよなと思ったという雑談です。
前回の記事も適当なことを書いたつもりはないんだけど、わりと薄っぺらいというか検索すれば出てくる程度のことしか書いてないわけです。
「中国はBL書くと捕まる」レベルの雑さは論外ですが、しかしあの程度の記事もなんとなくここ数年中国のBLに関する話題を追ってれば書けるレベルのものだと思ってほしいというか……。


【私と中華BLプラットフォーム】
日本語版が出てる中華BL小説はまだまだ少ないとはいえ、増えつつはあるので、中華BLが好きな人でも必ずしも中国のプラットフォームで読んでいるとは限らず、中華BL好きだから好きな作家さんが心配……!みたいな声も見かけました。
気持ちはわかるし絶対大丈夫とも私が言えるわけではないんだけど、海棠の逮捕事件があったのが去年の夏で、私の好きなpriest先生は去年の4月から12月まで晋江文学城で新作BLをバリバリ更新してたんですよ。
中国のネット小説プラットフォームで、いわゆる男性向け大手が起点中文網、いわゆる女性向け大手が晋江文学城とされていて、女性向けだと他にも長佩、書耽、あと時々海棠の名前が挙がりがちなイメージです。
長佩と書耽は小説は気になりつつ読んだことなくて、漫画になってるのをピッコマで読む程度でした。長佩だと「エゴサしてたらライバル×俺の二次創作にハマってしまいました」、書耽だと「両想いの恋わずらい」が好きな作品ですね。書耽原作はかなり色々漫画が日本語訳されてます。
ピッコマで中華BL漫画を検索する
この記事で「The Shubl Website」というタグがついてるのが書耽作品です。中華BL漫画の中でも上陸が早く知名度も高い「愛も憎しみも沈黙の中で」もそうです。
とまあ他のサイトの作品も気になりつつ、基本小説を読んでるのは晋江だけという状態でした。

【海棠って?】
海棠が台湾のプラットフォームというのも聞いたことはあって、なのでなんで(大陸じゃないのに)他のプラットフォームと一緒に名前が挙がるんだろうな?と思った覚えがあります。
今回の事件で登録してみようと思ったけど今新規のユーザー登録ができないっぽくて結局登録はできてないため、ここからは実際に海棠の作品を読んでみて書いてる記事ではないということをご了承ください。
海棠、大陸からのユーザーが多いサイトっぽい感じがしますね?大陸中国で書けない成人向け作品を置くためのプラットフォームとして機能してた感じがします。(真偽は確認してないけど、逆に台湾の人は別にあんまり海棠見てない的な声も見かけた)(もっと別にトレンドがあるっぽい)
なので海棠はたぶん別に中国のBLのメインストリームではなく、大陸全体で厳しく取り締まられたというよりピンポイントで目をつけられたという印象で、ずっと晋江でしか読んでなかった自分は知らないことが多かったなあと思った次第です。
海棠のプラットフォームとしての問題点も色々見かけたんですが結局ユーザーとして使ってないのでそのへんはまだ詳しく知らないというのが現状です。


【晋江の話】
晋江はBLのメインストリームなんですか?という話ですが、日本語圏で中華BLあんまり詳しくないけど見かけたことはあるかも、くらいの人が思い浮かべる中華BL(を原作にした改耽含む)の9割は晋江文学城の作品で、残りの1割は水千丞先生の作品だと思っています。いや調べたわけではなく、それくらい晋江が大手だという話です。
日本語版が出てるBL小説は全部晋江の作品で、ウェブトゥーンは晋江と書耽が半々か晋江のがちょっと多いくらいかな?
晋江が強いのはドラマというイメージで、中華ブロマンスドラマと銘打たれた鎮魂、陳情令、山河令、成化十四年、最近だと致命遊戯に光・淵と全部晋江の原作です。(君子盟も晋江だけどこれは原作not BL)
なので晋江が大手であることは間違いなく、そしておそらく大手ゆえに表現の制約が強いイメージがあります。しかしこれも他の小説サイトと読み比べたわけではなく……。
私は2020年頃から晋江の作品を読んでて、やっぱり風当たりが一番強かったと感じるのは2021〜2022年頃なんですよね。下記の記事はその頃の覚書になっています。
2021年の晋江文学城の鎖(ロック)について:天涯客、鎮魂、殺破狼、二哈、天官、撒野
ただ最近の作品はもっと性的な表現に厳しくなってる……かな……?ここ数年の作品をあまりたくさん読んでなくて、確かに巫哲先生の桃花源とかpriest先生の純白悪魔はそういう描写少なめだったけど、ここ2,3年のでかいヒットだと思ってる醤子貝先生の放学等我はわりとあったと思うんだよな〜。

【BL規制についての実感】
私よりもっと前から中華BLを読んでる人はたぶんまた違う実感があるのではないかと思います。
私は2014年のネット浄化キャンペーンや2018年の天一事件はもちろん、2020年の227事件もギリギリリアルタイムでは知らないのですよね。昔は大陸からAO3ってアクセスできたんだ!?と驚いたくらいです。
なので当然私よりも詳しい人が全然もっといて、中華BLをそこそこ読んでいると言っても一応差し支えないくらいの自分も知らないことは全然多いよという話を書いておこうかなと思った次第です。それとそもそも中国の小説サイト読んでる日本の人で、晋江と比べるとだいぶ少数派だと思うけど海棠の作品読んでる人もいます!めっちゃたくさん色々読んでる人は海棠の作品にも辿り着いているイメージ……海棠の作品の傾向の話とか教えてほしい……!
そんな自分でもやっぱり言いたくなってしまうのは、確かにBL規制はあるんだけど「わいせつ」が取り締まられるのは決してBLだけじゃないということと、あと他にも色んなものが規制されてるということです。
2021年のBL逆風の時は未成年のネットゲームとかアイドル番組とかが槍玉に挙げられてた時ですよね。未成年のゲーム時間制限とかけっこう衝撃じゃなかったですか?
なので逆に今回の海棠の件で未成年への悪影響を憂いてる声を見かけると、ほんとにそれが問題なら未成年のvpn禁止とかランキング制課金サイトへの投稿禁止とかできたんじゃないの!?みたいなことを思ってしまいます。(いやそんなやり方を支持するわけでもないが……)
あと一つ難しいと思ってるのが通報制度で、外野からの事実確認がたぶんめちゃ難しいのが本当に複雑な気持ちになります。海棠の件も通報にまつわる噂が色々あり、しかし実際のところはわからないんだろうなあと思うと……。私は規制自体もなんとかなってほしいけど、「2021年の晋江文学城の鎖(ロック)について」の記事でも最後にちらっと書きましたが、規制×通報の食い合わせの邪悪さ!本当にこれがよくない気がしています。
なのでBL規制というのは確かにあるんだけどBLだけに着目してても見えないことが多いと思ってて、まあ私も一番関心あるのはBLなのですが、「BL作家の女性が逮捕」というフレーズがゴシップ的な関心を引いて一人歩きしてないか?というモヤモヤがあります。


【海棠の作品は読んだことなかったけど……】
そういえば2024年の海棠の摘発事件で一番ニュースで名前が上がることが多かった云间先生が原作の「離婚申請」を読んでたことを思い出しました。
地獄ではない中華BL
この記事の3番目に紹介してます。
当時はこんなことになると思っていなかったのでめちゃくちゃな紹介文を書いておりますが……うーんでも別に同情して評価が変わるわけではないですね……めちゃくちゃなBLです!!
「中華BLはBL部分をなくしても骨太で面白い」みたいな陳腐な言葉を一蹴するパワーのある怪作です。
「from:jirogiii 離婚申請」でツイート検索してもらうと悪口まがいの感想がたくさん出てきますが、でも本当にすごい作品なんですよ。
ちなみに海棠の事件があったせいだと思っているんですが、元々漫画が掲載されていた快看では取り下げられているのでピッコマで読めるうちに読んでください。中国のウェブトゥーンはフットワーク軽く翻訳されるのに対して契約切れる(せいだと思う)とあっさり販売終了して読めなくなりがちなので思い立ったが吉日です。

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中国のBL作家摘発のニュースに関する私見

中国、BL作家を一斉摘発 若者価値観に危機感か」という日本語の記事が話題になっており色々思うところがあったので記事を書きました。

【前提① 海棠文学城とは】
今回摘発対象となった作家さんたちが書いていたのが台湾の小説プラットフォーム海棠文学城です。
ご存知の方も多いと思いますが中国はBLに限らずどのジャンルでも性表現は禁止で、一方、海棠は台湾のプラットフォームなので性表現ありの作品が発表できます。なので中国国内では書けない性描写ありの作品を海棠で発表していたというわけですね。
ちなみにこのニュースを見た人が、自分の好きな作家さんが心配とか、中華BLって流行ってるよね?となってるのを見かけますが、墨香銅臭先生やpriest先生など小説の日本語版が出ている作家さんはほとんどが晋江文学城の専属です。(肉包不吃肉先生は契約終了したんだったかな?)
晋江は中国国内のプラットフォームの中でも特に性表現に厳しいと言われています。だから晋江が大丈夫というよりは、規制によってすでにだいぶ締め付けられたあとと見る方が良い気がします。


【前提② BL作家逮捕事件】
これ以前の有名な事件としては、作家の天一氏が逮捕された事件と深海氏が逮捕された事件があります。
「BLと中国 耽美(Danmei)をめぐる社会情勢と魅力」に詳しいですが、同著者のウェブで読める論文「B L 小説を原作とした中国ウェブドラマに見られる適応策」でも触れられているので、ここでは詳細を割愛します。


【前提③ キーワードは「わいせつ」と「販売」】
BL作家逮捕のニュースの時にBL規制という文脈で語られるのですが、上でも書いたように中国はBLでも何でもエロが禁止となっています。
紙の書籍や映像化作品では確かにBL規制はあるのですが(中国のBL規制 ~各表現媒体による規制の程度の違い~)、逮捕事件に関してはBL規制というよりすでに厳しく取り締まられていた「わいせつ」表現が、最近ではBLジャンルでの取り締まりが目立つようになってきた……という印象です。
とはいえ私もいわゆる「男性向け」ジャンルにあまり詳しくないのであまり具体的なソースを出せずに申し訳ないのですが、「中国のライトノベル市場から見る中国オタク事情」の中で、2014年にデート・ア・ライブが「表紙のキャラの服に露出が多く、青少年に悪い影響を及ぼす可能性がある」として検閲・回収された事件などが紹介されています。


【海棠の作者摘発事件ニュースの時系列】
2024年6月に海棠で作品を発表していた作家が逮捕され、秋頃にツイッターでも話題になる。
https://x.com/whyyoutouzhele/status/1846545565212885490

2024年12月に中文BBCなどで、安徽省の法執行機関が省を越境してBL作家50名以上を逮捕したという記事が出る。
网文作家遭集体抓捕的几大争议焦点:定罪依据、高额罚款以及跨省执法
中国“远洋捕捞”掀文字狱逾50耽美作家遭跨省抓捕
(追記)日本語でも読める記事ありました
中国、なぜ作家50名が逮捕へ:最長懲役5年半。作家たちは"減刑"のため支援募る

2025年6月にBBCで、中国はゲイのポルノを書く女性を取り締まるという記事が出る。
'Every word has come back to haunt me': China cracks down on women who write gay erotica

2025年7月に共同通信から記事が出る。
中国、BL作家を一斉摘発 若者価値観に危機感か

という流れで、事件自体はけっこう前なのになぜ今になって日本のニュースでこんな話題に?と思っていたのですが、たぶん6月にBBCの記事が出たのが大きいのかなと思いました。
あと去年の12月頃は、逮捕者の刑が確定して色々情報が出てきたのだと思います。
(追記)摘発は安徽省と甘粛省で行われていて、2024年の夏~12月の報道は安徽省の件、2025年の6~7月の報道は主に甘粛省の件でした。そこの把握ができてなくてすみません。

共同通信の記事で、「習近平指導部は1月、ポルノ・不法出版物の一掃に向けた工作会議を開き「大衆の反響が大きい問題に焦点を合わせた」徹底取り締まりを要求した。今回の一斉摘発は、結婚や出産を望まない若者の出現など「社会的価値観」が揺らいでいることへの危機感が背景にあるとの見方が出ている。」と述べられていますが、摘発事件は去年の6月なので1月の取り締まり要求の話を出してくるのはあまり適切ではないかなと思いました。取り締まり自体は大なり小なりずっと続いてはいるのですが。
あと「結婚や出産を望まない若者の出現など」の部分は6月のBBCの記事で出てくるGe博士のコメント(「That is exactly what makes danmei so "subversive", says Dr Liang Ge (後略)」の箇所)の流れかな~と思いましたが、もっと直接的にこういう見解を記した文章を見た覚えもあるような気も……思い出したら追記します。
(追記)たぶんNYT中文記事(中国警方拘捕数十名耽美小说作家)の「中国のBL研究者であるキャシー・フーは、BLを抑圧することは「異性愛者女性のコントロールと高度な監督管理」の手段であり、同時に中国の出生率が急激に低下した背景の下で、伝統的な異性愛者家庭構造を強化するためでもあると述べている。」から来ている文章な気がします。


【この事件についての私見】
問題点は色々とあるのですが、個人的に一番びっくりしたのは「国外プラットフォーム」の「Web作品」が原因で逮捕されたことでした。
前提②で書いた事件は、どちらも「中国国内」、「紙書籍」、「販売」、「わいせつ」の四点がそろって逮捕に至ったと認識してたので(無論、刑罰が重すぎる等の問題はあるのですが……)、それが今回の海棠の事件では、大陸中国ではない台湾のプラットフォーム、しかもウェブ小説が摘発対象だったことがかなり衝撃でした。
中国のBL規制 ~各表現媒体による規制の程度の違い~
以前こういう記事を書いたのですが、紙の書籍がかなり厳しく、また国外だったら性表現OKという認識だったので、こんな逮捕がありなら何でもありじゃん……!という衝撃です。


【じゃあどうすればいいの?という人へ】
他国の表現規制の問題、できることが少なすぎて何とも言えないのですが、まずはできるだけ正確な情報を知ることからかなと思います。
上で紹介した「BLと中国」は、個人的に重箱の隅的に思うところはちょっとあれど、規制に関する本の中では入手しやすく基本的な情報がまとまっているので、最初におすすめするならこれでしょうか。
BL規制は確かにあるのですが、日本語圏で雑にセンセーショナルに扱われがちな話題なので、あまりパニックにならずに情報を精査してもらえたらなあと思っています。


【追記① 地方政府の点数稼ぎという説について】
中国警方拘捕数十名耽美小说作家
これもNYT中文版2025年6月の記事ですが、そこで「中国の地方政府は負債が多く、一部の地方は外省企業に対して誇張や捏造の訴えで脅迫して財政ギャップを埋めている。甘粛省と安徽省の警察はいずれも外省の耽美作家を拘留したことがある。」という文章があるので、このあたりの話かと思われます。

【追記②】
晋江文学城ユーザーだが海棠のことあんまり知らなかったんだよな
もう少し私的な話を書いたのであわせて読んでもらえるといいかなーと思います。


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中国のBL規制 ~各表現媒体による規制の程度の違い~

こんなものは中華BLを読んでるみんなはすでにご存知だとは思いますが、中国のBL規制が話題になると中国ではBLは禁止されてるとかBLを書くと捕まるみたいな雑なこと言われがちなので、まとめておくか~という記事です。
規制の程度の違いは私はこれまで見たり読んできたりした経験から書いてますが、ドラマ、アニメ、漫画、小説、ラジドラなど色々日本にも入ってきてるので、実際どんな感じか確認はしてもらいやすいんじゃないかなと思います。簡体字版書籍は中国語読める人に見てもらって!
あとここでいうBLは基本的に日本で言うところの商業BLのことを指しています。同人とか二次創作はまた少し違うかもです。


規制が厳しい順に紹介していきます。

【1、映像作品(ドラマ、アニメ)】
BL原作がドラマやアニメになるとBL部分が全て削除されてしまうという意味で、一番厳しい媒体に分類しました。
(とはいえ時期によってはBL作品も制作されていたこともあるのですが)
ドラマに関してはとくに2021年9月に中国政府が騰訊とかネットゲームの会社に未成年に対して良くない影響を与えるものを規制するような通知を出し(リンク)、その中に「耽美(BL)」が含まれていたりということがあってかなり風当たりが厳しくなった印象です。
厳しい規制の中どうやってBLのニュアンスを表現していたのかというのは、ひつじ書房「中国とBL 耽美(Danmei)をめぐる社会情勢と魅力」がわりとまとまっていてわかりやすいと思います。
アニメはBL部分が削除されるとは書きましたが、そもそも最近の人気作で完結まで持って行けた作品を魔道祖師くらいしか知らず、同作者の人気作品・天官賜福もやっと二期、大体は一期止まりか二期まで配信されたらラッキーって感じです。トレーラーまで作られてるけど全然世に出てこない作品はいくつも心当たりが。(默读者と六爻を楽しみにしてるんですよ!)まあそういう意味ではアニメも厳しいという言い方をしてもよさそう。
やや余談ですが、BL部分が削除されたメディアミックスを耽改と呼んで日本語だと中華ブロマンスなんて呼ばれていますが、完結してるならまだしも、アニメとかでまだ恋愛ストーリーが始まってない一期をブロマンスって呼ばれてもなあというモヤモヤがあります。


【2、紙の簡体字書籍】
BL部分が削除される点では1と並べようかと思いましたが、実際に読んでて時々(これは……?)と思うことがあったので次点にしました。
中国の書籍出版は検閲を受けて許可されたものでないと違法出版になると聞いたことがあり、実際に厳しいのだと思います。しかしドラマやアニメだとキスシーンは完全になくなってるんですが、書籍だと口へのキスはNGだけど、手とかおでことか顔へのキスはあるんですよね。あと同衾もしてる。性的なニュアンスがなければいいのか?あと主人公たちを指して男朋友(彼氏)という言葉は使われないけど、男性の知り合いに彼氏がいるいないという話は出てきてました。それと別の記事で書いたんですが、元々友人の彼氏の振りをするという設定のBLは、書籍版でも彼氏のふりをしてて偽の彼氏ならいいんか!!??となったりもしました。
3で漫画はBL描写ありだという話してますが、それはウェブトゥーンの場合で、書籍化された時は「元カレ」→「チームに誘いたかった相手」みたいにBL的台詞が修正されてたのを見ました。


【3、漫画・ラジオドラマ(ネット配信)】
ここからはBL描写ありの媒体です。
漫画とラジドラは表現の方法が全然違うので比較が難しいのですが、キスシーンもベッドシーンもあるし、トータルで見ると同程度かなという判定です。原作ありの作品では書籍版のようにごっそり削られたりせず、わりと原作小説通りに再現されてるというのも漫画とラジドラの共通するところだと思います。
今はピッコマなどで中華BL漫画が色々読めて、具体例かつ好きな作品を挙げると「あの日の誓いを果たすために」、「FOG」、「君と掴む光。」とかかな?キスシーンになると不自然な角度で顔がフレームアウトするんですよ。具体的にいうと、キスしてる口元が見えないようになってるのです。しかしキスシーンなことは完全にわかる描き方です。これらの漫画は快看という中国の漫画アプリに原語版があり、(「妻为上」、「FOG」、「撒野」)言語版はさらに白い光とかお花とかで激しく隠されています。FOGとかかなり肌色の多いベッドシーンがあるのですが、原語版はほぼ全然見えなかった!でもベッドシーンなことはわかる!
ラジドラは漫画のようなあからさまな隠しはない分、ベッドシーンが一瞬で終わる、BGMにかき消されるなどの制限があります。しかし絵のような直接的な表現ではないせいか、キスシーンも原作小説よりも長くて濃厚になっていないか?みたいなこともあり。日本のBLCDみたいな激しいリップ音とかはなくて基本的に吐息で表現されます。と思ってたんですが、最近聞いた作品はわりとちゃんと(?)リップ音もありNGではないのかな?ベッドシーンも直接的な効果音はもちろん喘ぎ声とかもなく(あ……くらいは言ってるかも)、台詞と吐息って感じです。


【4、WEB小説】
漫画やラジドラに比べてもっと激しい表現ができるかと言われたらそこまでではないのですが、作品によってはそこまで書いていいんだ~みたいなのもあって、WEB小説の方が緩い判定にしました。
小説については前に色々と書いたのでそちらをご参照いただければ。


【5、(番外)海外出版、海外プラットフォーム】
これを出すのはややずるい気もしますが、誤解を恐れずに言えばエロが見たかったら海外版を見てください。魔道祖師の4巻と番外にかなり濃厚な性描写があることはご存知かと思いますが、台湾繁体字版やそれをベースに訳された日本語版その他言語はそういう描写があるわけです。ちなみに中国国内では魔道祖師はWEB連載版は鎖(ロック)、簡体字版書籍が1巻だけ出ているという状況です。今度11月に日本語版が出る二哈和他的白猫師尊も性描写が激しいことで有名な作品で、4でリンクを貼った記事でも書きましたがこれ本当にネットで掲載されてたんですか?二哈は自分で読んで確認したわけではないのですが、簡体字版はBL描写削除なはずで、台湾繁体字版は性描写ありだと思います。日本語版も普通に性描写ありのバージョンで読めるのではないかな~と思ってます。魔道や渣反、二哈が有名過ぎて繁体字版=エロ有りのイメージがあった頃もあったと思いますが、当然元からそういう描写がない作品は海外版だろうがとくにないです。priest作品とかその代表ですね。でも殺破狼の初夜は繁体字版でちょぴっと加筆されてました。
海外プラットフォームは要するにAO3とかツイッターのことです。国内プラットフォームでは書けないような部分を書いてくれてる作品もたまにあります。今日本語版が連載中の病案本も、先生がツイッターのアカウントを持っててある日スクロール動画で性描写ありのシーンがアップされて連載を追ってた人たちが頑張って読んでた思い出。
(2026年3月追記)ドラマも海外プラットフォームならOKというのがあり、中華BLが原作だけどタイで制作して中国本土以外で配信という作品がちょこちょこ出てきています。逆愛とか垂涎とかですかね。かなりしっかりラブシーンのあるトレーラーがSNSで流れて、中国ってBLドラマ大丈夫なの?と言われたりしてるのをよく見かけますが中国では配信されていないのですよね(まあみんなVPN使って見てると思う……)


という感じで媒体ごとに規制の程度がまちまちなので、「中国ではBL禁止です」みたいなこと言われてると雑だな~と思う一方、実際に自分で見たり読んだりしないとわからないよなあとも思うので、書いてみた次第です。あとは規制自体はマジであるので、茶化されたりするのも嬉しくないですね。書き手や読み手が自虐(?)的にネタにすることはあるけども。




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男二人で「ホテルに行く」が書籍化で「関帝廟へ行く」に改変された中華BLを読んだ

【はじめに】
悪口から始めますが、一年くらい前に中華BLが検閲で男二人でホテルに行く描写が関帝廟で義兄弟の契りを交わすに改変されたというツイートがバズって、その反応で関帝廟に行く方がエロいとかそっちの方が面白そうみたいなことを散々言われたことにムカついておりました。
https://twitter.com/Kyouseki_Sasaki/status/1666735009527656448
とくに作家が検閲を茶化してバズり自作の宣伝するの本当にムカつく……!こちとら好きなウェブBL小説がいつ規制で読めなくなるかわからないせいで常にテキスト保存しながら読んでるんだぞ……!
とムカつき散らしている一方で、そんなことあるのかな?と疑問にも思いました。
もちろん紙の簡体字版書籍として出版されるにあたってウェブ版のBL描写がカットされることはよく知っているのですが、とくにラブシーンで多いのは丸ごとカットというやり方で、全然別のエピソードに差し替えられることってあんまり見たことがなかったんですよね。よく言えば丸ごとカットしてしまえばその余白で読者は想像を膨らませることが可能で、別エピソードに差し替えるとなかったことになってしまうのです。
とはいえ自分がウェブ版と簡体字書籍を読み比べたことがあるのも5作品くらいしかなかったため、自分が知らないだけかもと思い元ネタを調べることにしました。


【元ネタになった記事】
ツイート検索すると、こちらのツイートに辿り着きました。
前述のツイートと違って、こちらはちゃんと元になった中国の記事もリンク付きで紹介されており、おかげでどの作品のことかすぐにわかって助かりました。
https://twitter.com/ajing25/status/1390521210316869635
中国のウェブBL小説は、書籍化で描写が削除されるとか、映像化で「男男」の関係が「男女」に変わるとかの話は聞くが、ネット小説版では「男同士でホテルに行く」シーンが、書籍版で「関帝廟に行って義兄弟の契りを交わす」シーンに修正されるのは不自然すぎだろ。ホントかよ。https://mp.weixin.qq.com/s/zwALaPyQUMxnY1RFRvnN7g

男性同士の恋愛を扱ってるっぽい表紙の小説は北京の書店でも見掛けるようになったけど、書籍化で作者も出版社もいろいろ苦労してるんだなぁ。男が男に「彼氏が欲しいと思ったことない?」という告白を修正したり、もともと男性だったキャラの性別をぼかして実質的な性別逆転にしちゃったり。

この件、記事では「こんな改変されてしまった!」という嘆きを紹介してるのに、日本だと「関帝廟」が新たなミームになっちゃって、もう「文化が違う」としか言えない。記事中に該当ページが貼られているけど、2人で関羽像の前に血を垂らした酒を捧げ、線香に火を灯し、2度跪いていて、本格的っぽい。

こういうBL小説でも『魔道祖師』みたく台湾で無修正版を出版できるだろと思ってたら、記事によると最近は台湾でも検査が厳しくなったので、作者たちはマカオや香港、さらには北米の出版社に目を向けたとのこと。でもそういう本を大陸で流通させるのはグレーゾーンだと。レーティングの実施も難しい。

一連のツリーで紹介されている中国語の記事は、「当耽美小说占领实体书店(BL小説で実体書(紙書籍)書店を占拠する)」 というタイトルで、人気ウェブBL小説が実体書になるにあたっての改変について書かれています。
この記事で、例の関帝廟に改変されたのは「给校草当假男友的日子」という作品だとわかりました。
ちなみに同記事で紹介されている「撒野」はリプライツリーで言及されているところの「男が男に「彼氏が欲しいと思ったことない?」という告白を修正」がされている作品で、これは私も自分で確認したことがある改変でした。(さらに余談ですが「君と掴む光。」というタイトルで漫画の日本語版が配信されています。名作です。)


【「给校草当假男友的日子」について】

「给校草当假男友的日子(学園のアイドルの偽彼氏になった日)」は晋江文学城(以下jj)で連載されていた羲和清零先生の作品です。
https://www.jjwxc.net/onebook.php?novelid=2865551
中華BLといえば長い・骨太・地獄・古装みたいなイメージあるかもですが、これはあんまりつらいことや悲しいこともないライトな学園ものラブコメで、全74章27万字の短めの作品なので普段jjで100章とか200章とか読んでる人ならさらっと読めるんじゃないかと思います。
簡体字書籍タイトルは「与他的神秘约定(彼との神秘的な約束)」で、あらすじのとこで説明しますが、彼氏のふりをするにあたって約束事を決めるのでそれからとったタイトルかな~と思います。
つまりjj版(ウェブ版)の「给校草当假男友的日子」でホテルに行くエピソードが、簡体字版書籍「与他的神秘约定」として出版されるにあたって関帝廟で義兄弟の契りを交わすことになってる、というわけです。


【「给校草当假男友的日子」のあらすじ】
jjの文案を訳したのを引用します。(所々意訳で失礼)
15歳の時、凌可は自分がゲイであることに気付いた。同性のイケメンを好きになってしまったのだ!凌可は相手のSNSでネトストをし、プライベートにまで夢中になるガチ恋ファンのような行為をしていた。ただ残念なことに、凌可の好きなイケメンは彼女をとっかえひっかえするクソノンケだった。数年後、凌可は片思いのイケメンと同じ大学に合格し、親友になった。嫌われないように、凌可は自分の本能を抑えて、無理矢理24K純金のストレート男に偽装することにした。
一方、顔面偏差値の高い戚楓は社交の達人だが、万人のアイドル像を維持するために、ゲイであることを隠して(偽)彼女と交際し、女好きの浮気者を装ってきた。ある日、戚楓は自分の本当の愛に出会った。相手は清楚で物静かで冷たくて、まるで心の中で長い間夢想していた一筋の白月光のようだ。ただ一つ気になるのは、相手は純粋なストレートのようにも見えることだ……
要するに、ストレートのふりをする二人のゲイの恋物語。

見た目はクールだが脳内では妄想が爆発している優等生受 vs 見た目はアイドルだが乙女な心を秘めた双子の弟攻

jjの文案は連載を読んでいくと文案とちょっと違うじゃんみたいなことも多いのですが、给校草当假男友的日子に関しては概ねこの通りでした。
同じ大学のルームメイトになったあと、戚楓が女の子からのアプローチを遠ざけるためにという口実で凌可に彼氏のふりをしてくれないかと頼むところから恋愛に発展していくので、「给校草当假男友的日子(学園のアイドルの偽彼氏になった日)」というタイトルになってます。


【簡体字書籍での改変】
jj版を読んで思ったのが、(これBL要素抜くの無理じゃないか?)ということです。
中華BLには主人公たちの恋愛とは別のストーリーラインがしっかり用意されていて、一応恋愛要素抜いても成り立つようになってるような作品も多いのですが、当然主人公二人の恋愛がメインストーリーとなっている作品もあるわけで、「给校草当假男友的日子」は完全にそれなのです。
しかし簡体字版書籍「与他的神秘约定」を読んでわかったのは、偽彼氏の要素、そのまま残ってました!!「彼氏」はNGだけど「彼氏のふり」ならいいんだ!!???
あんまり検閲を面白がるのも良くないなと思いはするんですが、やっぱりどこまでならOKなのかのラインってどうしてもへーーー!!なってしまう……。
私が今まで読んだ中だと、同じ布団で寝るとか頬や額など顔へのキスといった描写が意外と残ってる反面、「男朋友(彼氏)」、「同性恋(同性愛)」といった台詞・表現はかなり丁寧に消されてる印象だったので、戚楓の女友達に凌可が自己紹介する「戚楓の彼氏です」が丸々残っていたのでかなりびっくりしてしまいました。
しかしやはり本心として恋愛感情を持っている描写はなくなっており、両思いになるシーンもそのやりとりは恋愛的な意味での告白とかなり違うものになっています。


【「ホテルに行く」と「関帝廟で義兄弟の契りを交わす」】
jj版では彼氏のふりをするうちに相手のことを好きになってしまったと告白し合うのですが、凌可は自分たちが(本心としては戚楓が)本当に同性が好きなのかどうか衝動的なものではないのか不安だと言うので、戚楓がそれなら期末試験が終わったら「試して」みようと提案し、凌可が同意したのでホテルに行ってセックスをするというエピソードです。
それが簡体字版書籍になると、jj版の告白とシチュエーションは同じで、お互い相手が特別な存在だと言い合い、戚楓は家族になろうと言ってくれるけど凌可はいつか自分の欠点に気付かれて嫌われたりするのが不安だというので、戚楓がそれなら関帝廟に行って結義金蘭(義兄弟の契りを交わす)をしようと提案し、実際に関帝廟に行くというエピソードになっています。
なので、ホテルが強引に関帝廟に差し替えられてるわけではなく、一応そこに至る流れはあるわけです。まあでもやっぱり唐突だな!と思いますよね。


【とはいえ関帝廟に行ったあとホテルにも行ってる】
これは実際に簡体字版書籍を読んで気付いたことですが、実は関帝廟で義兄弟の契りを交わしたあと、ちゃんと(?)ホテルにも行ってるんですよね。ただし性的なニュアンスは抜かれていますが。
(凌可は)戚楓に連れてこられた場所に着いて、呆気にとられた目で言った。
「本当にここに泊まるの?」
目の前にそびえるのは絢爛豪華な高層ホテルで、凌可は光り輝く看板を見て考えた。記憶が間違っていなければ、このホテルは……五つ星ホテルじゃないか?(220ページ)

jj版だと二人は四人部屋の寮生活なのでホテルに行くことにし、戚楓(お金持ち)がヒルトンを予約していてもっと手頃なホテルに行くつもりだった凌可がびっくりするというエピソードなのですが、簡体字版書籍では関帝廟に行ったあと、夜遅いから寮に戻らずにホテルに泊まろうということになります。そして戚楓が五つ星ホテルに泊まろうとするので凌可がびっくりする……という読む人が読めばjj版を踏襲していることがわかる感じの書き方になってると思います。あとjj版だとセックスをしたせいで凌可は熱が出たというエピソードがあるのですが、簡体字版書籍でも二人でホテルに泊まったあと凌可が熱を出していたので、このへんもわかる人はわかるんじゃないかなあと思いました。ただしホテルではルームサービスを頼んで夜中まで食べながら映画を見ていたという描写になっているので、一応性的なニュアンスは消されてはいます。


【余談① jj版の「ホテルに行く」の詳細】
これは余談ですが、jjでもホテルに行ってセックスをしたことは読めばわかるのですが、jjでは首から下の接触描写NGなので、具体的に何があったかは「...这里是纯洁的分割线_(:3」∠)_.....................梗概:两gay终于撕开了伪装的面具。(ここは純潔の分割線 あらすじ:二人のゲイはついに偽装の仮面を引き裂いた)」としか書かれていません。
ただ、この章を読んだらコメント欄見てみてください……!ヒントがあるので……!
わからん!でも知りたい!という人はこの章の購入証明をDMとかメールで送ってください……。


【余談② ラブホじゃないよ】
「関帝廟 ラブホ」とかでツイート検索してもらうとわかるんですが、伝言ゲームでラブホテルに行くのが関帝廟に改変されてると思ってる人が散見されますがラブホじゃなくてヒルトンに行ってます。
BL・男女カプ含め現代舞台の中文小説を20本くらい読みましたが、2作品でしかラブホを見かけたことがなく、1作品は反社会的勢力が違法な売春施設として使ってる場所として出てきて、もうひとつは主役カップルとか全然無関係のエピソードに出てきたので、ラブホってあんまり一般的な恋愛エピソードには出てこないんじゃないかなあと思ったりしました。余談。


【終わりに】
バズツイートへのムカつきが始まりではありましたが、「给校草当假男友的日子」自体は読んでみて個人的にかなり好みの作品だったので、この作品に出会えてよかったのと、あと実際に実体書を読んだので書籍版でもホテルには行ってるんじゃん!というのがわかってよかったです。
中国語の記事(の中で紹介されている嘆きの声)に対して別に誇張して言ってるとは思わなくて、ホテルに行ってセックスするが関帝廟に行くに置き換えられていること自体は事実だし、そもそも簡体字版書籍だとBL描写が丸々カットされることはやっぱり何とかなってほしいんですよね。
性描写や残酷表現(あと汚い罵り言葉とかもなくなってることが多い)がNGになるのはBLに限らないのですが、主人公たちの恋愛描写がなくなるだけにとどまらず、脇役の自分は同性愛者だというカミングアウトとかもしっかり消されていたりするので、例えお互いの歯形のタトゥーを鎖骨と内股に入れ合う描写が残っていたとしても、そういうところでざらっとした嫌な気持ちになってしまう……。
中華BLの規制、愛好者以外には(時に愛好者にとってさえ)まあまあおもしろ現象に感じられてしまうことはわかるのですが、BLが読みたくてBLを読んでる人と、BLが書きたくてBLを書いてる人がいることを時々思い出してもらえると嬉しいなと思いますね。そして関帝廟に行くというエピソードは別に中華BLあるあるではないことを主張したい……!

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