殺破狼をどんどん読んでいます(~89話)
ネタバレありつつさらっと感想です。
この巻から本格的に長庚が四殿下として朝廷で力を発揮し始める話になっていくんですね。しかし長庚がなぜ朝廷で力を奮いたいのかというと、ただただ顧昀を守りたいがためだと思うんですよね。今2巻終わりの感想見直してて思ったんだけど、2巻終わりのエピソードが3巻終わりのエピソードに繋がってるし、そのせいで顧昀と長庚の心がすれ違いかけたのめちゃくちゃ胸が痛い!となりました。
3巻では長庚が「公」の仕事をするようになったことで、これまでは安定候の任務についてきただけっぽいポジションだったのが肩を並べて従軍という絵面になって私はこれが熱くて好きです。まあ最強の玄鉄営もけっこう苦戦を強いられるのですがやっぱり顧昀の伝説の将軍っぷりを見られると心がときめいてしまうよ。3巻はほんと戦記物として熱いです。
ちょっと軍事で色々ありすぎてまとめたいのですが、譚将軍が先走って朝廷に直訴→止めに来た顧昀もそろって投獄→その間西洋連合軍に苦戦を強いられる玄鉄営→長庚の直談判もあり顧昀が復帰→勝利→京西景華園炎上→顧昀と長庚のタッグで巻き返し→体勢を立て直した西洋軍に押される→朝廷の密通者騒動→首都崩壊→援軍沈易→顧昀遠征(ていうか顧昀は基本的に玄鉄営として北西に駐屯してるっていう認識でいいんですかね?)(西北一枝花だし…)→楼蘭条約締結→長庚の江南出陣……かな??条約締結はもうひとつあった気がする!その間にも長庚は烽火票発行で朝廷の権力図を塗り替えようとしたり、臨淵閣の動きがあったりで政治と軍事の話がてんやわんやです。戦の話ほんとうに緩急がすごくてずっと手に汗握りながら読んでました。個人的にはやっぱり首都崩壊前後の話が好きだなー!
そして3巻は長顧の仲が進展する巻でもあるので、そういうエピソードが来るたびに(!?!?!?)となっていました。いや、二人がくっつくのもっと終盤かな~と思ってたんで、思ってたより早く顧昀が長庚の気持ちを受け入れたのでありがとうございます…ありがとうございます…と拝んでいました。受け入れたっていう表現もちょっと落ち着かないな~。顧昀→長庚の感情もけっこう難しくないですか?(渣反の師尊→冰河に感じる難しさに似てるなと思う)小さい頃から面倒を見てきた(面倒を見られてきたのでは?)というかわいさもあり、生い立ちへの憐憫や同情もあり、自分に向けられる感情への戸惑いもあり、でも顧昀もわりと長庚に対する欲望……持ってますよね……?片思いされてた頃からもそうだったけど顧昀は戸惑いつつもエッチなジョークを繰り出してくるので本当にひどい大人!私が好きなのは「傷を見るだけでいいの?」と「男がしゃべり過ぎるとやることやる時間がなくなる」と「何も着てないところを見せるのはお前だけだよ」です。ちなみに長庚くんの好きな片思いジョークは「偉大な将軍と結婚できるように持参金を増やしたい」ですね。
とにかく3巻は途中から両思いになるので長顧のいちゃいちゃがたくさん見られて満足感が高いです。でもでも両思い直前と言ってもいい首都崩壊の時の死別を覚悟したキスシーンがめちゃくちゃ好きなんですよね~!
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