忍者ブログ

プレイボーイは死んでも直らない

天官賜福本編を読み終えての裴茗の話です。
ネタバレとやや品のない話あり。






プレイボーイ……身近にいたらわりとめんどくさいと思うのですが人はなぜプレイボーイキャラを好きになってしまうのでしょうか?
天官を読みながらとくに3巻後半から5巻はずっと(裴茗!好き!!)となりつつも死んだり裏切ったりしないか怯えながら読んでいました。ところでこの記事のタイトル、まるで本編で裴茗が死ぬみたいですね。死ななくてよかった!
いつから裴茗のことが好きになったか思い出そうとしてるんですが、ポイントがわりといくつかあって、
・上元節の芝居で霊文との劇でオイ!!ってなってるとこ
・再び黒水島に行ったらちゃんと言われた通りに棺を四つ作ってたところ
・水師の弔い
・3巻全般にわたっての花怜いちゃつきに対する目ざとさと嫌味
・敬文の霊文に対する侮辱への物言い
・その他霊文とのあれこれ全般
・容広との確執
・雨師の前で格好つけられないところ
・宣姫への引導
……あたりでしょうか(全部では?)
フィクションにおけるプレイボーイとはモブの女性たちと色恋ではなくそれ以外の強い関係性にフォーカスされることが多い存在なわけですが、天官では裴茗と関係が深いながら(少なくとも現在は)恋愛関係ではない女性、宣姫、霊文、雨師が出てきます。数多の女性と浮名を流す色男の恋愛関係ではない女性たちとのあれこれっていうのがめちゃくちゃいいんですよね。宣姫に最後に言った(訳が合ってれば)「自分を愛した方がいい」が良過ぎたり、敵味方になっても最終的にさらっと迎え入れる霊文との悪友関係だったり、女性の前では格好つけたいのに何度も助けられたり雨師の前では醜態を晒しがちだったり、それぞれ単体でいいエピソードなんですが、プレイボーイがそれをやってる!!というのにぐっときてしまいます。
さらにさらに女好きが見せる下手な男女関係より濃い男と男の絆!男と男の関係を強調するためにプレイボーイ設定がついているのでは?と思わせるキャラが、こう、何人か浮かんでは消えますが、裴茗の場合自分に執着する男の方を振り向かないのが憎いですよね。明光の名前の由来聞いた時にひっくり返りましたもん。副将・容広は本当に息の合った相方だったんでしょうけど、謀反に担ぎ上げられるのはよしとしなかったし、226話で復縁か!?と思ったんですが(容広は浮かれてたが)腕をやって手打ちにしたし、そういう裴茗だから執着もするんだよ…罪な男ですね……。それでも明光殿の神様をこれからもやっていくんでしょう?女好きの最強の男が女とは結ばないような強い信頼関係を自分とは築いている!と思ったら男は狂いますよ。
それから色恋の経験が豊富だからか花怜がこそこそいちゃいちゃしてるところによく気付くし、嫌味の言い方が手練れで最高じゃないですか。3巻は花怜のいちゃいちゃを見た裴茗が嫌味を言うところを永遠に見ていたいよ……と思いながら読んでました。さらに風信と慕情が合流してからはちょっとスタンスが変わったような気がして、花怜のいちゃいちゃに動転する二人に対して「自分はわかってますけど?」みたいな感じの態度じゃないですか?あれめっちゃ好きですね。
それにしても裴茗と霊文の悪友関係がほんとに好きで、女好きが恋愛感情1ミリもなしで女性と友人関係を築いているのに本当にときめくんですよ。敬文が霊文をおそらく女であることですごい見下してて最悪の暴言を吐く時に、我慢できずに口出してくるのす、好き~~!!ってなるんですが、たぶんこれ罵られてたのが恋人や妻だったらもうちょっと違う庇い方になったんじゃないかな?と思ったりすると余計に裴茗…霊文……となります。天界の劇もそうだけど敬文とか敬文のせいで白錦からも男女の仲だと思われてるのも逆にいいんですよね。まーこういう言い方するとパーソナルな関係にある女性とのことを軽んじてるっぽい感じになっちゃうんですが、異性間恋愛関係の絆はどんなに強くてもパーソナルな領域止まり(と物語ではされることが往々にある)ので神官としての物語を見た時に強烈に強い友人関係を見せられるとワーーーっとなってしまうのも仕方のないこと……。
ところで裴茗と霊文は恋愛感情一切ないと思ってるんですが、それはそれとして過去に一回くらい男相の霊文に攻められたことが……あるといいな……みたいなことを考えており……酒の勢いとかで……。ないですかね?ない……?そう……。万が一あったら師無渡(酔ってる)はタンバリンを叩く係で参加とかでもいいと思います。最悪だ!



拍手[11回]

PR