伝わらない二人
今日も今日とてRIDIで読み直しをしているんですが、岳清源番外(の後半)を読んで打ちのめされているところです。いや、しんどい話なのは知っていたけど細かいところまでわかると余計…つらい……。
まず沈九の悪事についての誤解が岳清源によって引き起こされている疑惑があるんですがとくに柳清歌絡みで。妓楼での柳清歌との喧嘩、確かに殺すとは言ってたしトラブルにはなってるんですが一方的に沈九が悪いのかと言われると。そういえばなんであの場所に柳清歌がいるのかもやっとわかったという……二人で飲んでたわけじゃないですよね。沈九が妓楼に出入りしているとこを百戦峰の子弟が見つける→沈九とトラブルになって殴られる→柳清歌にチクる→怒った柳清歌と子弟たちが清静峰に殴り込んで、そこにいなかったから妓楼に来た→その様子を見かけた岳清源が慌てて仲裁に来た……ていう流れだと思うんですが①(ちなみにこれはコメント欄の感想読んでて気付いた)妓楼の沈九を見つけた百戦峰の子弟が先に挑発した可能性がある、②百戦峰の子弟は清静峰をめちゃくちゃにしようとしていた、それなのに岳清源は柳清歌を咎めずに沈九だけを叱るから沈九だけに非があると思ってるんだなと沈九は思って拗ねるという悪循環……。霊犀洞での柳清歌の死も、そもそも沈九あの場で柳清歌が死んでたことに気付いてなさそうな感じがしません?私の読み飛ばしか??沈九は閉所恐怖症っぽい感じがして霊犀洞に入るのにすごく嫌がってるし、来てくれた岳清源のことを鬱陶しがりつつしゃべらなくなると不安になって何かしゃべってほしいと思う沈九……。よくわからないけど修行中走火入魔する人もいるしそれじゃない?って適当に答えるのがたぶん岳清源にははぐらかしているように聞こえてしまったのかなーと。岳清源、とにかく沈九を守りたいだけなのにその岳清源本人が一番沈九に濡れ衣を着せてる疑惑つらくないですか?
あとなぜ最後に沈九は笑ったのか、わかるようなわからないような~という感じだったのがようやくわかるようになった気がします。岳清源の言うこと為すこと全てに腹を立てていた沈九が、水牢に面会に来てくれた岳清源に向かって今さらどうにもならないことがあると詰って岳清源がシュン……となり、その様子を見て沈九は哀れで溜飲が下がったのでここに長くいたら洛冰河に目をつけられるからわざと冷たい言葉でさっさと帰れって言ったんですよね。もうここには来るな、ここから離れて生き延びてほしい、それは本当に本当に沈九の願ったことだったのに、よりによってこの時だけ岳清源はのこのことやって来て殺されてしまう。本当に来てほしい時は一回も来てくれなかったくせに、絶対に来ないでくれと願った時だけ来てしまう岳清源の間の悪さ、岳清源だけでなく自分たちの間の悪さを笑ってるのかなと思いました。
最後に沈九が洛冰河に向かってお前が手にしたものは全部俺のおかげなのに感謝しないつもりかって罵って、それもまあまあ沈九の本心で、今の洛冰河があるのは沈九のおかげ→だから洛冰河が岳清源を殺したのも結局は沈九自身のせい、ということになってしまい、そのことを自嘲しながら死んでいく沈九……。七九は本当にずっとずっとずーーっとすれ違ってて、でも洛冰河はそのすれ違いも知らないし沈九がただ岳清源に執着してるようにしか見えないから苛々してるというのも……。
ところで洛冰河が岳清源に沈九の両足を送りつけるじゃないですか。渣反の方の冰秋ラブシーン(冰哥冰妹とか成親記とか)で沈清秋の足の描写がわりと色っぽい感じで書かれてるんですけど、この「沈清秋の足」というものに渣反の冰河も狂傲仙魔途の冰河もも執着してるのかな~みたいなこともちょっと思いました。
PR