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二哈の感想メモ ~100話

引き続きネタバレ感想メモの振り返りです。





90話あたりからは彩蝶鎮の天裂事件という前半のターニングポイントになるエピソードですね。前世の墨燃はこの件で師昧を助けられなかった楚晩寧を強く恨むようになったので、現世ではどうなるのか……!?とハラハラしつつもたぶん師昧は死ななくて墨燃か楚晩寧のどっちかが死んでしまう展開かな~と思いながら読んでました。このへん読む前に楚晩寧のいない世界を旅する墨燃のファンアートを見かけたことがあったので楚晩寧の方かなあ…と……。あと二哈はつらいって聞いてたからどっちかが一回死ぬ展開は絶対あると思ってた!
じゃあ予想してたから平気だったかというとそんなことはなく、墨燃は墨燃で瀕死状態だったのを霊力が尽きている楚晩寧が自分の足で死生の階段を一歩一歩背負って帰り……というのは前半屈指の名場面だと思います。墨燃が前世で楚晩寧について誤解していたことを知り、本格的に楚晩寧を慕う気持ちを確認するエピソードですよね。天裂の危機が迫り、現世に転生したら絶対師昧を死なせないと決意していた墨燃が、師昧への好意を告白しかけるものの結局それは言わずにおそらく師昧は死なないからと楚晩寧の元へ向かうところが熱くて好きです。それでも師昧との告白めいたやりとりもまだなんか甘酸っぱさが残ってて好きなんだよな~。
97話は燃晩もだけど墨燃と薛蒙の関係性にぐっとくる回で、ここから墨燃と薛蒙の兄弟関係がめちゃくちゃ好きになったな~と思います。楚晩寧が死んでしまったこともショッキングだけど、個人的にはそれ以上に薛蒙が墨燃のことを「哥」って呼んだのが衝撃だった……。それから死生に戻って来て目を覚ました墨燃を薛蒙がなじる台詞も本当に好きで、「长阶血未尽,那是他带你回家的路」「你去看啊,墨燃。你去看」、「長く尽きない血痕、それはあの人がお前を連れ帰ってくれた道だ」「見てこい、墨燃。見に行けよ!」って感じかなーと思って読みましたがこのエピソードだけでなく薛蒙の台詞回しってどこも神がかってませんか。
98話は楚晩寧の葬儀で墨燃が前世の誤解を思い知る場面でこれもつらい。(ちょっと記憶があやふやなのと当該箇所を探せなかったんですけど前世で楚晩寧が師昧を助けようとしたけど力が及ばなかったことを墨燃が知るのってここだっけ?それはもうちょっとあと?)(以降のネタバレになってたらすいません、でも楚晩寧が師昧を見捨てるような人じゃないことはみんな知ってるよね!)前世で師昧が死んだあと、墨燃を慰めようとして抄手(ワンタンって訳されるやつですよね)を作ってくれたのを撥ねつけたんだけど、現世になってやっとそれが楚晩寧の不器用な優しさだったことを知る……。あとここではまだ墨燃は楚晩寧が自分のこと好きって気付いてないけど、師昧みたいな真似をしてもお前は全然師昧とは似ていない!!って怒鳴るのも楚晩寧は傷ついただろうな~というのもわかってつらい……。
またここで繰り返し出てくる「你理理我」、それから通天塔。入門してきた墨燃少年が初めて楚晩寧に会った時、前世で踏仙君が楚晩寧を失った時、それから現世で再び墨燃が楚晩寧を失ったとき、いずれもこの通天塔の前で「你理理我」、「僕に構ってよ」と楚晩寧に呼びかける墨燃。
99話から100話は前世の楚晩寧の死の回想で、久々に読み直して流れをやっと掴めたんですが薛蒙たちが踏仙君を暗殺しようとして失敗→踏仙君は復讐として薛蒙を捕えて殺そうとする→霊核がすでに破壊されている楚晩寧が最期の霊力を振り絞って九歌を取り出して薛蒙を助けようとする→楚晩寧が死ぬ……っていうことだったんですね。皓衣行のキービジュアルに九歌があるの、今ならアア~~~~ってなりますね……。それからもう一つ楚晩寧の大事な最期の台詞「放过你自己」、「自分自身を解放してやれ」は死ぬ前に墨燃に対して自分のしたことを許してやれってことだと思って楚晩寧……と思ったんですがこれものちのち………。あと本編読み終わったあとだと薛蒙が自分を殺してもいいから梅含雪を解放してくれって言ってるのがめちゃくちゃ刺さりますね。




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