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渣反相関図における家族関係の影響について

(やや番外編のネタバレを含むかも)



私は魔道祖師の方を先に知ったんですが、魔道祖師の相関図ってとにかく兄弟とか親子とか家族関係の影響がめちゃくちゃ大きいですよね。メインのストーリー展開は家族関係の話抜きには語れないというか。
そしてその中で身寄りのない子どもだった魏無羨や藍思追が活躍することがわりと大事なんじゃないかなと思ったりするわけです。
なのでmxtx先生はこういう絡み合った家族関係の話が好きだったりするのかな?みたいなことを思ってたら、一転渣反は相関図に家族関係が占める割合がかなり少ないんだなということに気付きました。基本的に師弟関係とか同門関係とかがメインの相関図で、家族関係で大事になってくるのは洛冰河の両親の話くらい?(あとは沈九の出自の話も家族の話に含めてもいいのかな?)脇では柳兄妹とか幻花宮の親子とかいたりもするんですが。
魔道祖師と渣反のこういう相関図の性質の違いに気付いて、同じ修仙ものでも人間関係の印象をガラッと変えて物語を作れるのすごいな〜と思った次第です。

魔道祖師の仙門はどこも血縁関係によって後継ぎが決まってるのに対して、渣反、とくに蒼穹山派はドライ過ぎるほどに血縁関係が排除されています。全峰一斉の代替わりで横の結びつきが強く、後を継ぐのは首席の弟子という能力主義。ただ幻花宮なんかは小宮主がわがまま放題なところを見るとたぶん血縁関係が重んじられてそうですが。

ここからは私の思いつきなんですが、渣反の相関図で家族関係の影響が薄いのは、狂傲仙魔途が向天打飛機によって書かれた話だからかもしれない、みたいなことを考えてしまいました。もちろん作者の生い立ちと作品を安直に結びつけるのは慎重にした方が良いと思うんですが、打飛機番外で自身の親子関係にかなり思うところのある人物であることが示唆されており、ポジティブで良好な家族関係が渣反というか狂傲仙魔途にはあまり出てこない……という設定になってるのかなあと。
それを踏まえると尚清華が最終的に漠北君の家族関係に自ら介入して漠北君との信頼関係(?)を築き始めたり、主役カップルであるところの冰秋の最後の話が成親記(家族になる話)だったりするのはやっぱりなんか意味のあることだったりするんじゃないかなあと思ってしまいます。




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