放学等我の感想文
そしたら本当にストーリーが刺さり……!名作だった!!
続きでネタバレ感想です。
あとつい一緒に某某の話をしがちなせいで、某某の展開もふんわりネタバレになってるかもなのでご注意。
校内や他校との喧嘩に明け暮れる問題児の喩繁に、クラス替えで隣の机になった学年一位優等生の陳景深がラブレターを渡してきた。怒って拒絶したはずなのに陳景深はめげずに近づいてくるので世話を焼いたり勉強を教わったりするうちに友人に、そして恋愛対象として意識するようになり……という感じのお話です。
最初はクールな優等生ながら作文が苦手でラブレターを渡してくる陳景深のガッツとちょっととぼけた感じに、喩繁がツッコミを入れつつどんどん距離が縮まっていくというわりと王道展開、そして最初はしょうがなくという感じだったけど喩繁が勉強を頑張るようになっていくのを微笑ましく見守る感じなのですが、とにかく家庭関係のあれこれがつらい!この二人何がきっかけで進展するのかな~と思っていたら父親との大喧嘩(という表現では生ぬるいが)の衝動でその後様子を見に来た陳景深の衝動的にキスをしてしまい……というのなんですよね。ただそのあと曖昧にキスはするような関係になり最終的に付き合うってなるまではもうずっといちゃいちゃしていて、そこはスーパーsweetでした。
喩繁は父親と二人暮らしで父親にかなり問題があることはわりと序盤からほのめかされており、陳景深の方は海外で仕事をしている母が過干渉であることもわかります。それぞれに嫌な感じではあるのですが、この二つが組み合わさるともう……最悪!よくこんな展開を考えましたね!!??默读、过门、某某、撒野、AWMなど様々な中華BLの最悪な父親たちを見てきましたが、子供の恋愛を利用して恐喝をするのかなり上位のクズなのではないでしょうか。相手の家が金持ちなのに目を付けて子供たちの写真を盗撮し、相手の母親にそれを見せて金をたかる……母親のホモフォビアもかなりきついのですが……ダブルで気が滅入る……。喩繁の父親がクズ過ぎるせいでややかすみがちですが、陳景深の母親の一方的に決めつけてコーヒーぶっかけるの本当に無茶苦茶腹が立つし悲しい……。喩凱明はbdhsなのですが、陳景深の母親は最終的には喩繁との交際を受け入れるようになる、みたいな感じなの私はマジで手ぬるいと思いました。精神的に不安定なのを差し引いても当時まだ高校生だった喩繁に何を言って何をしたか悔やんでほしいよーー!!!そういう意味では某某の引導の渡し方はきっちり伝えるべきことを伝えているのがけっこう好きなのですよね。季寰宇はbdhsですが……。とにかく喩凱明がクソ過ぎて李保国(撒野)は子供の恋愛の障害になってないのでまだマシなのでは?と思うほどでした。そんなことないよ、李保国もクソだよ。またBLの話なのに延々と最悪な父親の話を先にしてしまいました。撒野の感想文もそうでした。
そして放学等我で胸が痛いのは、父親がクズ過ぎるせいで喩繁が自分から父親を連れて陳景深のもとを離れる決意をするところなんですよね。不可抗力で引き裂かれるのもつらいが自分の決心というのもつらいよ~そしてこんなの高校生じゃ手に負えないもんね……。これは二人が再開後にまた恋人として過ごすようになってからのエピソードなのですが、当時は喩繁が父親を殺して自分も死ぬことを考えていた、でもこの世界に陳景深がいることを思うと生きようと思ったって言うのがもう泣けて泣けて仕方なかったです。別離後の再開エピソードは本当にずっとドキドキの連続なので何も書かない!読んでください!!離れている間もお互いずっと思い合っていたことを確かめ合い、離れている間の相手がどう過ごしていたのかを知ってさらに愛を深め合うのがシンプルといえばシンプルなんですが、描写が軽妙ながら緻密で笑いながらずっと泣いてるみたいな感じになります。とくに学生時代の悪友たちとのドタバタはほんと……デリバリーで潤滑剤とコンドームを買う優等生!外卖って生活用品を買う時にも使える言葉なんだなということを学びました。
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