伪装学渣(偽装学渣)の感想文
某某、撒野と並んでよく三大学園ものみたいな感じで言われてるので気になってたのと、AWM読んでたときに三大騒攻(やかましい攻め)で祁醉、丁汉白、贺朝、严峫って言われてたのを見て、それは私の好きなやつだな!と思ったのでした。
続きで感想です。
Mimi FMで「偽装の落ちこぼれ」という邦題で三話だけラジドラに日本語字幕がついてるんですよね。なので主人公二人が落ちこぼれのふりをする話なんだな~と思って読み始めて、最終的には合ってるのですが序盤は二人の勉強のできなさがすごくて、とくに賀朝の方はマジで勉強できないのかも……!?と思ってました。いや、題王がどう考えても賀朝でしょ……とは思うんですが!
というわけで、お互いに事情があり落ちこぼれのふりをする問題児二人が偶然同じクラス、隣の席同士になって何だこいつはと思いながらも惹かれ合っていく青春ストーリーです。私は賀朝の中学生の頃の『落ちこぼれ』になるきっかけになったエピソードがけっこうつらいと思いましたが、それもちゃんと和解するし、某某や撒野と比べるとあまりつらいところのない爽やか甘酸っぱい作品でした。
ナルシストなイケメンの賀朝×クールですぐに手が出る謝兪というカップリングで、わりと前半からお互いのこと意識してるのがニヤニヤしてしまうし、なんといっても学園ものの王道(?)告白エピソードのキュン度がすごい!すごすぎる!!
落ちこぼれなので試験は最下位グループの生徒たちの教室で受けるので当然のようにカンペが回ってきて、それを受け渡しする時に手を握ってしまうというのから始まって、さっき書いた賀朝が中学生の頃のことを思い出してくさくさしている時に門を乗り越えて学校を抜け出そうとする謝兪を抱き留めて心が落ち着いたり、そういうのを経て飲み会(中華BLの高校生たちは飲み会をする)のあとタクシーの中で衝動的に謝兪の手を握る賀朝、一旦手を放そうとしたら今度は謝兪の方から手を握り返してくる!!!!!この!!!!緊張感とときめき!!!!その後の告白が本当~~~~に最高で!!!キュンが凄すぎて膝が震えました。「今まで誰かを好きになったことはない」「目の前にいる小朋友/傻逼が初めてだ」ってストレートに告白し合うのもいいし、謝兪が仕掛けたのはそっちだろって言ったあと、本当は衝動とかからかってるだけなら付き合うつもりはないって言うつもりだったっていうのがめちゃくちゃ効いていて、そう言おうとする前に賀朝がはっきりと真面目な意味で好きで、恋愛感情として好きだって言ってくれたんですよね。
本編の折り返しくらいで両想いになるので、後半はわりとずっといちゃついておりそれもまたよかったです。告白とかもそうだけど最初に意識するのが賀朝の方で、そのあと賀朝がびっくりするくらいの愛を示してくれるのが謝兪なんですよね。ファーストキスとかもそう……。謝兪がかなり高冷受なんですが、わりとちょいちょい強めにデレてくれるのでありがたい。何より学園ものの醍醐味として各種行事で事あるごとにこっそりいちゃついてくれるので本当にそういうのが好きなんですよ。削除されたラブシーンもけっこうあるのでコメント欄をよく読もう!
そしてタイトルの偽装学渣、その偽装をやめる日は来るのか?という問題で、これがまた二人と家族や友人や周りの人たちとの関わりの中で学覇に戻っていくのがいいんですよね~。謝兪が落ちこぼれのふりをしている理由をしった母親と、知られたくなかった謝兪のところは胸が痛いんですが、でも謝兪が清華大学でも北京大学でもって言ってくれて、そのあとは賀朝と二人で学覇の道を突き進むのはかなりの爽文ですよね。ところで題王事件の前、まだお互い相手のことを学渣だと思ってるときに謝兪が将来のことを考えて賀朝の勉強嫌いを案じてるのも好きでした。愛過ぎる。
偽装学渣も途中から担任になる唐森先生がいい先生でよかったですよね。生徒たちからはちょっとウザがられてるけどいい先生なんだな~っていうのがわかる描写で、撒野と偽装学渣は理解して親身になってくれる先生がいるのがよかったなって思いました。まあ某某の先生もまあ悪い人たちじゃないんだけども。あと賀朝のお父さんはまあちょっと変わった人なんだけど某某や撒野を読んでるとめちゃくちゃいいお父さんに思えてくるマジック(そこの父親はfcy(黙読)と並べられるレベルだから……)
とにかく本当に面白くて前向きな青春小説だった~!読んでよかった!となったのでした。
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