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阿洛津の話

そういえばラジドラの感想で書こうと思って忘れてたので阿洛津の話を。
以下けっこう終盤のネタバレあるので本編まだこれからの人はご注意です。
あと原作読み返していないので若干うろ覚えでしゃべっている!








ラジドラで、黒幕との戦いの最後の最後で阿洛津の声が聞こえてきた時にめちゃくちゃ泣いてしまって、〇〇が巫人族の末裔っていう展開自体がかなり大好きなのですが、ラジドラで声のお芝居がつくとなんかもうブワーーーときてしまうんですよね。
阿洛津といえば序盤の中ボスみたいな感じで、遡洄で一旦陛下に封印されたかと思いきやホテルで再戦、かなり手こずった挙句なんとか勝ったけど陛下はかなり負傷して……というのがアニメでもかなり印象的だったのではないでしょうか。
陛下と阿洛津のすれ違いというのは二人ともまだ当時若くて判断を誤ったところがあったり、そもそも丹離の謀略があったりで、東川は陛下の心の故郷でありいつまでも美しい風景とともに心の中にずっと残っているのがわかる分、阿洛津の恨みがどうやっても晴れないだろうことにやりきれなさを感じるわけです。
その絶対に晴れないだろう恨みを抱えていた阿洛津が、ただ巫人族の末裔が残っていたというただそれだけのことで(ただそれだけと言っても陛下と寧王の巫人族に対する思いがあったりするわけですが)、最後に人間を助けてくれたんですよ。本当にただそれだけのことが、阿洛津にはずっとずっと許せなくて心に刺さったままの本当に本当に大切なことだったんだなあと思うと、序盤の全身に恨みを纏わせたまま消えていった阿洛津のことを思い出し泣けてしまうという……。
それから阿洛津と陛下と宣璣の三人の図ですよね。
阿洛津と宣璣の関係の絶妙さが烈火のすごいところだと思うんですが、これまた終盤で宣璣が初めて宣璣(というか小璣?)として阿洛津と言葉を交わすところもめちゃめちゃ泣いてしまう。烈火のファンアートでよく東川時代の三人のイラストがあるじゃないですか。読者はみんなあれがマジの『概念』だということを知っているからほっこりしつつ泣いちゃう。そして実際に三人が肩を並べていたわけではないけれど確かに陛下の側にはあの当時二人が一緒にいて、それが陛下の心の故郷なんだなあと思うと……!





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