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地獄ではない中華BL

中華BLといえば地獄!みたいなことがよく言われています。中華BLの中で日本国内でトップクラスに人口に膾炙している作品が魔道祖師と天官賜福だと思われるのでそのように言われるのもむべなるかなと思っているのですが、それはそれとしてとくに地獄ではない中華BLもある……という話にかこつけて自分の好きな作品の紹介をする記事です。

1、迪奥先生

https://www.cmoa.jp/title/270641/

漫画版が「会長と億の台本」というタイトルで、シーモアとかピッコマで配信されてます。
このブログ見てくださってる方には何回紹介してるんだと思われるかもしれませんが、だって好きな作品なんだもん!
漫画版がこの迪奥先生と妻為上(2で紹介します)、ドラマとアニメで両不疑(これは男女カプ)が日本に上陸している押しも押されぬコメディの女王・緑野千鶴先生の作品です。
本当につらいことは一切なく、結婚七年目のカップルがドタバタいちゃいちゃしているだけの作品です。攻が様々な人格になるので中華BLのお約束やあるあるが学べてお得!
原作の感想文⇒迪奥先生の感想文


2、妻为上

https://piccoma.com/web/product/117084

1で書いた通り、迪奥先生と同作者の妻为上、漫画版が「あの日の誓いを果たすために」というタイトルでピッコマで配信されてます。完結もしてる!
導入だけちょっとつらい感じなのですが、人生やり直し系なので二回目の人生は色々あるけど基本的に夫夫円満で隙あらばいちゃついていて、立場上陰謀とか狙われたりすることも多いのですが、大体因果応報で主人公たちの知恵と勇敢さと権力()で敵の方がこっぴどくやられる爽快系?ストーリーだと思ってます。ちょっとご都合主義かな~と思わないでもないですが、気軽に読むにはぴったりだと思います。


3、離婚申請

https://piccoma.com/web/product/100791

これはおすすめなのか……?なんか……疑問に思いつつずっと連載追いかけてるし……。
人名ローカライズもされてるしあんまりわかりやすい誉め言葉見つからないんですが、なんかすごいBLだから興味ある人は読んでほしい!興味ない人は読まなくて全然大丈夫です!
BLに対して悪意ある偏見を持った人がお話を考えたのかな?みたいなエピソードが次々繰り出されて、たぶんコンセプトはシリアスだと思うんですが、ギャグをやろうとしているのか!?となってきます。コンセプト通りのシリアスさだったとしてもハラハラはすれど辛いことにはならないだろうと思わせてくれるものがあり、実際大体何とかなる!主人公の兄とそれを狙う年下男のサブカプも設定としてはつらい感じなんだろうけど突飛すぎてこっちもギャグにしか見えなくなってくるんですよ。悪口ばっかり書いてませんか?大丈夫?ちなみに第一部が終わったあと、攻が記憶喪失で学生時代に退行したので記憶を取り戻すという名目でいちゃいちゃ学園ライフを送る学パロ編が始まります。なんだそりゃ!


4、给校草当假男友的日子


ここからは日本語訳ない作品になります。
色々あって読み始めたこの作品、両片思い同士が偽彼氏のふりをすることになるドタバタ甘酸っぱいキャンパスラブコメです。ストレートのふりをするゲイを面白いこととして扱うのはどうかなあと思うところはあるのですが、あんまり恋愛に障壁もなく周りの人たちとの関係も良好で甘々な感じが楽しめます。
感想文(というか……)⇒男二人で「ホテルに行く」が書籍化で「関帝廟へ行く」に改変された中華BLを読んだ


5、C语言修仙


次点くらいでつらさがあんまりない作品かな?と思ってるのがこれです。
小蘑菇の一十四洲先生のユーモアセンスが爆発している現代修仙文です。終盤はちょっとハラハラするのですが、個人的にはつらいというほどではなかったかな~と思います(個人の感じ方にはよるかも)
修仙ものですがもちろん人は死なないし、メタ修仙ネタが面白過ぎるし、登場人物も愉快なキャラばっかりだし、主cpは早々に両思いになってかわいいカップルだし、これもけっこう気楽に読める感じの作品だと思ってます。
感想文⇒C语言修仙(C語言修仙)の感想文


という感じで5作品紹介してみました。
ゆーて私もまだそんなにたくさんの作品を読めてるわけではないので、他にももっと色々あるかもです。
ピッコマでやってるFOGとかも導入のすれ違いとかはあるけどあんまりつらい感じじゃないと思うんだよな~。ただ完結まで見届けてないので保留にしました。まあ離婚申請も連載追いかけ中なのですが、あれは紹介しちゃっていいでしょ!と思って入れました。
ところでこれは言葉に対する感じ方の違いだと思うのですが、priest作品を色々読んでてかなり胸の痛い展開があったり虐だな~と思うことはあっても、あんまり「地獄」とは思わないんですよね。人が生きることの悲しみがある……みたいな。
あと撒野(漫画の日本語版は「君と掴む光。」です)は設定から展開から重くシリアスなんですが、あれを地獄とか虐とか呼んでしまうと撒野が描こうとしていた辛さが薄れてしまうような気もしていて、撒野の重さと爽やかさの妙は本当にすごいので……!あれは本当にいい話なんですよ。
なので色々読んできて、私が「地獄」って呼ぶのはなんだかんだ魔道、天官、二哈くらいかなあみたいなことを思ったりもします。犯罪心理も!ジェノサイドとか主要キャラの惨い死、性暴力あたりがあったりすると地獄だと感じるのかも。

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