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犯罪心理の文案

犯罪心理の文案が好きです。
https://www.jjwxc.net/onebook.php?novelid=2575714


ある日、林辰が読書をしているときに刑従連が尋ねた。
あなたが心理学者なら、俺がどんな人と結婚するのがいいか見てくれる?
林辰はその時、自分がこう答えたのを覚えていた。
愛情とは世界で最も計り知れないもので、心理学者にも予測はできません。なぜなら、人と人との愛の過程には無数の変量があるから。
刑従連はまた尋ねた。変数って?
林辰はその時思ったのだった。変数とは、僕があなたを普通の警察官だと思っていて、屋台でビールを開けてザリガニを食べるのが一番好きだと思っていて、僕は知らなかった、あなたが本来……
あるいは変数とは、僕があなたに恋をすることを知らなかったこと、そして、あなたがいつ僕に恋をしてくれるかわからないこと。


これは林辰がたぶんまだ刑従連と付き合った後に片思い時代を振り返る形の独白で、それがすごく好きなんですよね。なぜなら私は林辰の片思いが大好きなので……。
あと本編の中で今度は刑従連の方が、後々こう思ったのだった、自分はあの時林辰にキスがしたかったのだとって振り返る描写があって、それが両想い後じゃなくてそのまだ自分の気持ちに気付いていない頃の文章で自分の恋愛感情に気付いた時の回想を放り込んでくれるのこの先が期待できすぎてワクワクしたのを覚えています。ていうか刑従連無自覚だと思ってたけどこういう回想あるってことはやっぱりそれなりに林辰のこと恋愛的な目線で意識してたってことだよなあ。まあそりゃそうだとしか言いようがないが……ただの知り合いにあんなことやこんなことしてくれないよ。

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