全球高考の感想文
やっぱり一番人気なのでマストだろうと思っていたのですが、読み終わってなるほど~~人気あるのわかる~~~!!となっているところです。
続きでネタバレあり感想です。
とくに全高は最終巻ネタバレなしで読んだ方が面白いと思うのでご注意。
全球大型高危险性统一考试、略して全球高考。主人公の游惑が受験生で、秦究は監考官(試験監督官)というところから物語が始まります。ジャンルが無限流ということで、私も無限流って初めて読むんですが、序盤は突飛な出来事が次々に起こるのでこの物語は一体なんなんだ……?となるかも。一応試験は物理とか数学とか国語とか外国語とか歴史とかにわかれているのですが、試験会場と試験問題の導入が普通にホラーとかデスゲームなんだよな。不気味な場所に連れていかれて、不気味な人間たち(場合によっては人外)がいて、そこで頭の体操みたいな問題を解かされる感じ。ただホラーっぽくて試験ごとの登場人物が不気味でも、一番ヤバいのは主人公二人なのであった……という感じで毎回毎回主人公二人によって試験会場が焼かれめちゃめちゃにされるので怖い話ではないです。(主人公がこわい)
だんだん読み進めるうちにこの謎の試験を受験生たちにやらせようとしている系統(システム)の意図はなんなのか?試験会場たちのNPCたちは実は……で?という情報が少しずつ明かされていって、何より主人公二人に過去なにがあったのか?というのが最大のテーマですよね。なにせ二人とも試験会場に来る以前の記憶がない記憶喪失×記憶喪失という意味深過ぎる二人。何かないわけがない!某某読んだ時もそうだったんですが、恋愛のストーリーラインに至るまでが長く、「この二人が恋愛関係になるところ全然想像できないよ~」って感じなのが、エンジンがかかってからがすごい。最初のキスシーンは本当に印象的でわくわくします。ギリ両思い未満の二人が衝動的にキスしていまうシーンが好きなんですよね……。そのあとも少しずつ少しずつ二人の過去に関する情報が小出しにされるので、秦究-游惑とA-秦究のラインがどう繋がるのか気になるよ~~みたいなことを思いながら読み進めることになるのですが、この時の自分に最終巻まで頑張って辿り着いてくれ!!って言いたいですね。しかし恋愛ストーリーのエンジンがかかる前のあたりの感想メモ見返すと、秦究に性欲がなさそう、sexy…なファンアートを見かけて本当に……?となるみたいなことを書いてて笑う。全高はベッドシーン多いよ!本当だよ!
過去の二人、昔は游惑が監督官で秦究が受験生だったってとこまでは小出し情報で推測できるんですが、二段構えになってるのがずるい。そんなのオタクは大好きだよ~。あと『昔何かあった』の『何か』がけっこうしっかり身体の関係があるところもそうなんですか!?って感じでわくわくさせられました。回想の「他の試験官は受験生とは寝ませんよ」は文字通り「寝る」ってこと???と疑心暗鬼になりながら読み進めるわくわく。 (寝てました)現在の時間軸ではなんやかんややることやって公認彼氏になってという感じなのですが、そうなればなるほど当時の具体的にどう距離を縮めたのか知りたい!となるわけで。まあふんわりなんとなくお互いのことが気になるようになり……とかでも全然いいんだけどさ、と思っていたらそんなわけはなく。最終巻の6巻は二人のエピソードゼロから始まり、このパートが私は本当に大好きなので最終巻にたどり着いた達成感を感じました。「彼らは最も親しい関係を持っていて、最もプライベートなことをしていて、同じ方向を向いていて、お互いに助けあっているが、依然として二つの道を歩いている。」 という関係を持っている受験生秦究と大考官Aの時代も好きなんですが、やっぱりGinA時代の切なさと情熱的な描写にぐっときますよね。AO3でGinA時代のファンフィクが多いのも納得だよ。148章の「また再会する日があるだろうか。もしまた会えたら自分にこんな恋人がいたことを覚えているだろうか?覚えていないかもしれない……ほら、まだ離れていないのにもう恋しくなっている」という独白が本当に泣ける。
あとは主人公二人だけじゃなくて、序盤から出てきたキャラたちの背景もどんどん明らかにされる展開も熱いですよね。154と922をちゃんと認識したうえで序盤から読み返したい!となったので、今漫画で追っているところです。922が「秦究」って呼んでハッとするところとか、あと154がすごい人気なのもわかって楽しいです。
最後に書いておくことがあるとすれば、私はバスルームでいちゃついてる描写がめちゃくちゃ好きなので大盤振る舞い過ぎて大感謝でした。1作品に3回もバスルーム♡♡♡があっていいんですか!?ありがとうございます! とにかく濡れ場いっぱいあって、球高考思ってたのの5倍くらいエッチだな…… と思いました。
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