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殺破狼(杀破狼)南疆山賊編スペース用メモ

南疆編を再読していてそういうことだったのか!!という気持ちを誰かに聞いてほしくてスペースをやることにしました。
晋江だと37〜46章、書籍版だと5章、韓国語版だと7〜9章あたりの内容で、法令とか南疆の勢力図の話になります。
ネタバレといえばネタバレなので折りたたんでおきます。







<そもそもの発端>
・始まりは隆安帝(李豊)が作った法律
・とくに撃鼓令の方
・掌令法:民間の長臂師は必ず所属地に登記して「掌令」を獲得しなければ継続的に仕事ができないようにした
・紫流金が裏に流れるのを防ぐ意図
・ただし掌令法の話は撃鼓令の衝撃で吹っ飛んだので今回はあまり関わりなし
・大梁は職能によって八大軍種があり、地域によって江南、中原、塞北、西域、南疆の五ヵ所に統帥を置いていた
・安定侯は玄鉄虎符を持っていて、緊急時には全地域の兵力を動員することができる
・撃鼓令ができると、兵部に撃鼓令を要請しないと軍が動かせず、動かしたら謀反とみなされる

<撃鼓令の何がヤバい?>
・撃鼓令そのものは顧昀の兵権に介入するものではないが、実質顧昀の持っている玄鉄虎符を無力化するもの
・このへんの解説は成長した長庚が入った飲み屋で床屋政談をしているおじさんたちの話
・長庚の成長&義父と再会するかも……!というわくわくで初読時は目が眩んだがけっこう重要な話をしている
・兵部にお伺いを立てないと軍を動かせないなら、顧昀が命令しても各地の軍は従えなくなる
・皇帝とその支持者vs各地の統帥たちという対立関係が発生し、顧昀が統帥たちをなだめて回ってる
・ちなみに顧昀は隆安帝が何でも自分の手で握っていないと安心できない性格を良く知っているので反対しようとは考えていない
・ただし、この時点で撃鼓令はまだ実際に使われておらず、皇帝は法律は作ったけどまだ実際に使うまでには至っていない
・でも兵部はある種見せしめとして『撃鼓令が出ていないのに軍を動かした』罪でどこかの統帥を罰したいと考えている
・……と思ったけどとりあえず撃鼓令が発令できればいいのか?(兵部の許可を得た上で軍を動かしたという実績ができればいいのかな~)
・そこで白羽の矢が立ったのが、撃鼓令の強い反対派で粗暴な匪賊あがりで山賊との癒着が疑われている南疆統帥の傅志誠

<南疆の勢力図>
・孫焦(孫大人、孫侍郎)
・兵部侍郎。撃鼓令の支持者。
・皇帝が撃鼓令を最初に行使する場所として南疆を選んだので、顧昀とともに傅志誠を訪ねるという名目で南疆にやってきた。
・長庚と義父との再会直前に、義父に馬車でガタガタいわされてゲロゲロになっていた人
・傅志誠
・南疆軍統帥。土着の山賊出身で、当時の老侯爺に敗れて投降し、大梁の将軍になった。
・撃鼓令に不満を抱き、南疆で洪水などあって混乱していた時期に母親の喪に服すから引退すると言い張って朝廷に圧力をかけようとしている。
・南疆には山賊が多いが退治するために十分な予算をもらえていないので、山賊たちと人を傷つけないようにするかわりに見逃すという取引をしてうまくやっている。
・静虚(道人)
・元々は道士で、南疆の山賊たちの頭。
・皇帝が仏教に帰依したせいで道観がすたれ、ならず者に襲われた際に殴り殺したので行くあてがなくなり山賊になった。
・傅志誠と手を組んでいる。
・蒯蘭図
・南中巡撫。荒っぽい性格の傅志誠に何度も恥をかかされたので恨みがある。
・妙に大きな兵力を抱えている。
・孫焦と通じていて、傅志誠を陥れようとしている。
・雅先生
・西洋軍の人間で静虚を通じて紫流金密輸を支援している
・図解(紫流金とかの話はあとで)



<南疆の現状>
・そんな山賊と結託しているような統帥でいいの?
・しかし傅志誠以外に現状南疆を治められる人がいなかった
・水害のせいで財政は悪化(このへんは長庚と陳軽絮のエピソードで出てくる)
・ここの人事に介入しようとするとさらに混乱を引き起こすので顧昀はできれば傅志誠を守りたかった
・あと二年待てばシルクロードを掌握して貿易が盛んになって財政も回復するはずなのでせめてそれまでは……と顧昀は考えている

<なぜ山賊は暴走したのか?>
・ここは少し読解に自信がない
・「馬鹿野郎が」
・「義父さん、これは傅将軍の意図じゃない気がする」「めちゃくちゃな話だ。傅志誠がこんなに間抜けなやつか?」
・傅志誠が手を組んでいる山賊たちが兵部(朝廷の使者)もいる顧昀たちを襲ったが、そんなことをしたら罪が重過ぎるし傅志誠を守ろうにも守れなくなる
・「四殿下は高貴な身分で、もし怪我でもされたら……」「四殿下、武芸をやめたのですか?」
「大帥の配下のつまらない一兵卒程度の資格はあるかと」「行きましょう。山で猿の狩り方をお教えします」
・ここが好き過ぎる(余談)
・蒯蘭図は孫焦と計画を立て、まず南疆内部に傅志誠と山賊が結託した事件を調査するために朝廷の使者が来るという情報を流した
・問題を起こさないようにするため、傅志誠は前もって各首領に「撫軍欽差」がすぐに来るはずだから、彼らの手下を取り締まるよう呼びかけるはず
・だが情報を流しておけば山賊たちは傅志誠を疑って命知らずにも朝廷の使者を襲うはず(かな????)
・蒯蘭図は山賊たちが顧昀と孫焦を襲うことを予想していたのですぐにかけつけた
・追い詰められた傅志誠が本当に叛乱を企てても顧昀がいるから大丈夫なようにした(孫焦が泣きついたのがそれ)

<顧昀の思惑>
・「それに沈将軍もご存知でしょう。義父が全心全力で傅志誠を保護するつもりはなかったということを」(まったく知らなかったのだが!?)
・顧昀が本当に傅志誠を守ろうとするなら杏子林に旗を立てて待っていないで直接出向いて罪を問いただしたはず
・顧昀は山賊が暴走したことで傅志誠を見捨てることにした
・玄鉄営を襲うという行為が顧昀の逆鱗に触れた
・長庚の「貪欲は過ちではなく、狡猾なことも過ちではなく、愚かなことも過ちではありません。ただ、傅志誠はいたずらに玄鉄営を挑発してはいけなかったのです」
・公然と玄鉄営を挑発することは国家の根本を揺るがすことであり、この点だけでも顧昀は傅志誠を許すことはできないだろう
・この辺の機微が実は私には感覚的によくわかっていない
・傅志誠を見捨てる=蒯蘭図と対立して叛乱を起こさせて撃鼓令に背いたことにする
・蒯蘭図と孫焦は顧昀を利用して傅志誠を追い詰めようとしたが、顧昀は対立を激化させ、傅志誠の手を借りて蒯蘭図を殺した後、南疆に潜入した玄鉄営が傅志誠を片付けるつもりだった

<蒯蘭図も孫焦も知らなかったこと>
・ずばり紫流金の密輸
・傅志誠の紫流金の密輸の番頭が静虚だった
・蒯蘭図は傅志誠と手を組んでいる静虚をやっつけるために根城にしていた山に火をつけた
・だが山の下にあったのは隠されていた紫流金
・静虚は紫流金の密輸を手伝う代わりに一割をもらっていた(傅志誠も黙認)
・「もし蒯蘭図が、傅志誠が静虚を介して紫流金を闇取引していると知っていたら、絶対にこんなに軽率に彼らの証拠を燃やすことはなかっただろう。――紫流金の密輸は謀反を意味し、この事実が明らかになれば傅志誠を十回殺しても足りないほどだったからだ」

<静虚の企み>
・静虚は途中から傅志誠と決別しようとしている
・密輸した紫流金は西南輜重所に保管してあって、顧昀がそれに気付く前に燃やすつもりだった?
・「そこには千万斤の紫流金があり、いったん燃やされたら安定侯といえどもその罪名は挽回できないでしょう」
・このあたりの指示をしていたのも雅先生
・偽の鷹を用意して顧昀の目くらましをするつもりだったが顧昀の方が一歩早く傅志誠から聞き出して西南輜重所に踏み込んだ
・偽の鷹に気付いたのは葛胖小からの木の鳥のおかげ(かわいい沈先生)
・黒く塗った鎧を偽の鷹のところに行かせて油断させたのかな?
・雅先生と手を組んでいるけど信頼関係があるわけじゃないので顧昀の訊問に陥落した
・「一つ聞く。この地下のネズミの穴には出入口がいくつある?諸君には状況をちょっと認識してもらいたい。そうだ、こうしてみよう。一番西にいる人から君たちが知っていることを答えなさい。何もしゃべらなかった者はその場で首を切ってしまおう。前の人が話し終わったら、後の人が補充の説明をしてもいい。新しい情報を付け加えられない場合は申し訳ないな。いずれにせよ、前にいる人が少し有利なのは事実だ。――さあ、これから三つ数える。言わなきゃ斬る。でたらめなことを言っても斬る」
・玄騎に割風刃で首を切らせる残酷さ~~
・「もし傅志誠が紫流金密輸で反逆を企てたことを話したら、大帥はお聞きになりますか?」「俺がそれを知らなかったら、どうしてお前たちが大胆にも西南輜重所に取りに行くと予測できる?もう一度機会をやる。俺の知らないことを言え」


<雅先生がやったこと>
・紫流金密輸の手引き
・静虚にアドバイスして紫流金を分けて置いておき、兵力を蓄えるように言った
・蒯蘭図の客卿だった王不凡も雅先生の仲間(王不凡ってこの先出てくるっけ?)
・蒯蘭図の信頼を得た王不凡は兵力を増やすようアドバイスした
・長庚の(始まりは蒯蘭図ではなかった。兵部でも、孫焦でも、甚だしきに至っては顧昀ですらなかった……。)は西洋軍のことかな~~と思うんだけどこれもちょっと自信なし
・雅先生は逃げ切り、北疆、東海、南疆と徐々に大梁に混乱を引き起こして中原に戦火の火をつけようとしているというのが5章のラスト
・この先の再読がまだできていないので何を匂わせてるかわかってないところが多くてすいません


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