犯罪心理の感想文
二哈以来の300章超えですが大ボリュームに見合った怒涛のエピソードの連続で、あと1章あたりの文字数がわりと少なくて(しかし突然1万字超えの章が出現する)ぐいぐい読めました。何より主役カップリングがすごく好みだったので……。
続きでネタバレあり感想です。
でも書き方がぐちゃぐちゃでこれを読んでも何もわからないかもしれない……。
あらすじとしてはミステリアスな天才心理学者の林辰とハンサムで強くて優しい(性格の説明が難しい……!)刑事の刑従連がタッグを組んで猟奇的な犯罪の謎を解いて犯人と対決していく話です。黙読とかと近い犯罪捜査サスペンスなんですが、黙読を先に読んでるとエピソードがちょっと荒唐無稽に感じるかな?逆にいえばエンタメに振り切ってるとも言えるのでビジュアルとして事件が派手で面白いんですよね。そんなこと起こる!?!?!?の連続で犯人も派手、まあまあの割合でサイコパス犯人。そして多種多様なサイコパスたちから執着される林辰……その中で圧倒的爽やかさとハンサムさで林辰が心を奪われる刑従連……。刑従連ほんとにかっこいいんですよね。見た目ももちろん終盤で一目惚れじゃなかったの?って刑従連に聞かれた林辰が「最初はただ見た目が自分のタイプだと思っただけで中身の美しさに気付いてなかった」って答えるくらいなんですが(正直に答える林辰もスキ!)、自分の中の信念に基づいた行動に迷いがないところもかっこいいし、スーパーダーリン的行動も素敵!林辰はあんまりお金がなくて、同級生の成り上がり金持ちに同窓会で金持ちマウントされた時も颯爽とあらわれて三ツ星ホテルのスイートのカードキーを差し出すところはさすがにキャーーってなりますよね。そんなハンサムでイケメンな刑従連が後半になるにつれて林辰から注がれる愛に打ちのめされて自分の無力さを痛感して泥の中を這いずり回るように必死に林辰を愛する姿を見せてくれるのが本当に泣けてしょうがないです。たびたびツイートしてますが基本的に刑林って相思相愛度がスーパー高くてしかもお互いの感情を全部真っ直ぐ素直に伝え合うカップルなのでそのへんかなり安定してるんですよね。そんな二人だからこそ終盤で訪れる痛みを伴う激しい愛情に胸が痛くなり……。わりと片思い期間が長い二人でもありますが(まあほぼ両思いみたいなものではあるが一応林辰→刑従連の片思いかなって思ってる)、犯心の片思いモノローグ大好きなのでもどかしいけどその期間も心地よくて好きでした。両思いになってからは怒涛のいちゃいちゃ!!両思いになった時は色々あって林辰がボロボロで、二人してずっと「元気になったらエッチしようね♥(意訳)」って言い合ってて気が狂いそうでした。そんなん初夜はどうなっちゃうの!?って思うじゃないですか……読んでね……!読んだ人に「初読時あれ気付きました!!???」って聞きたいです。あと番外編は春夏秋冬あって夏以外全部セックスしてます。序盤とビジュアルの印象から林辰は奥手な感じなのかなと思ってたらとくに両思いになってからはめちゃくちゃ積極的で、抱かれるのが大好きな受けがとても好きなので本当にありがとうございます。
事件の話は終盤になるにつれてどんどん込み入ってくるから説明がむずかしいな。1巻は不気味、2巻は爽やかヒューマンドラマ、3巻は異常なテンポで死体が出てくる、4巻は地獄地獄地獄地獄、5巻は熱帯雨林を舞台にしたハリウッド大作~からの最悪トロッコ問題デスゲームです。ほんとです!!!盛ってないよ!!!とくに4巻の事件はあまりに胸糞が悪くて、主カプのラブシーンじゃなくて性暴力の話ならこんなに具体的な性描写OKなんだ!!???みたいなことを思う始末。4巻は元気な時に読んでください。虐はさあ……せめて主役でやって……救いがないから……。いや、宋声声が何も救わなかったわけではなく……でもあまりにさあ……。
あとは犯心は脇役が魅力的でよかったですね。もう絶対絶対一生刑林の側にいてほしい王朝。刑林が二人っきりでいちゃいちゃしてほしい気持ちと刑林の側には絶対王朝がいてほしい気持ちで毎度引き裂かれそうです。王朝の天才ハッカーっぷりにはもちろん事件解決のたびにお世話になるんだけど、そうじゃなくても王朝のやさしさに林辰はいつも救われてるんだよねと思います。刑従連と王朝の過去の話もどこかで見たかったなー。それから犯心は当て馬が充実していて、とくに黄澤は当て馬として名プレイヤー過ぎて大喜びしながら見ていました。まだ二人が恋愛未満だった頃に、黄澤が林辰にキスしたんじゃないかと思って刑従連がめちゃくちゃ不機嫌になるところは基本の基本で、5巻の「刑従連とは寝てないのか」「まだ寝てない。……私は寝たいと思ってたけど」を監視カメラで見て会話を読唇術で読みとるとこ最高過ぎて黄澤ありがとうという感じです。まあ最後までずっと嫌なやつではあるんですが、でも2巻の爆弾処理はかっこよかったよね。もう一人の蘇鳳子は登場時はなんだこいつ!?って感じだったけど、黄澤とちがってわりと林辰から信頼されてるし好意的に思われてるような?単に恩師の子っていうだけじゃない感じしますよね。私も好きだし後半で蘇鳳子出てくると一種の安心感がありました。蘇鳳子は番外にもいっぱい出てきてましたしね。私は黄澤も番外で会いたかったよ~。黄澤と刑林のギスギス会話大好きなので、その後の三人が気になるのでした。
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