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七爺(七爷)感想文

七爺を読み終わったので簡単に感想文です。
(ほぼふせったーで書いたことのまとめかも)
天涯客を読んで熟年カップルみたいだなと思っていた二人の馴れ初め(?)の話ということで、あの二人が最終的にああいう感じになるのか……!という気持ちで読めました。そういうの好き!(実際には七爺の方が先に書かれたんですけどね)

短いのでさくっと読めるかと思いきや、翻訳機を使って読んでるせいもあるんでしょうが文章の難易度が高くてpriest作品で一番読解に歯ごたえがあった気がします。

以下、そんなに大したことは書いてないですが一応ネタバレもあります。でも七爺そんなに大きいネタバレない気がするんだよな。おそらく一番大きいネタバレは私が理解できてないので……笑!




読んでて思ったのが、殺破狼の王朝政治劇の部分を抽出した感じのお話なんだなあということでした。皇帝がいて、その息子たちが権力争いをしていて、皇族に近い立場で政治的発言力もある主人公、という感じで。あと殺破狼の話ばっかりしててごめんなさいだけど、烏渓(のちの大巫)にかなり長庚みを感じながら読んでました!これあんまり書くと殺破狼の方のネタバレになりますね。
七回目の人生をやり直すことになった景七(七爺)が、秘めた思いを抱いているけど一度目の人生では袂を分かち結ばれるどころか悲しい別れをするはめになった赫連翊(皇帝の第三子で後継者)と再び出会い……というところから話が始まるので、始まりとしては烏渓×景七じゃなくて景七→(←)赫連翊なんですよね。かなりガッツリした片思いで烏渓と出会ってからは微妙な三角関係になっていくので、priest作品でここまでしっかり三角関係なカップリング初めて読んだので新鮮でした。しかもこの赫連翊が単なる当て馬じゃなくて、実は両片思い(ですよね??)で景七へのかなり強い感情を抱いていることが徐々にわかってくるのが、赫連翊~~~!!!!という感じになってしまう……この話の主カプは烏渓×景七なんですが……赫連翊があまりに強い感情こじらせ男過ぎて……。
烏渓の方はもう登場から成長までずっとかわいいです。戦争に敗れた南疆から人質として京城に送られてきて、景七が面倒をみることになるんですが最初は大慶(景七たちの国)の人々に強い敵愾心を持っていて誰にも心を開かなかった烏渓がどんどん景七に懐いてくるところは本当にかわいい。そしてかなり感情をストレートに表現するタイプで、このへん景七とか赫連翊とは対照的ですよね。2巻からはどんどん恋愛モードになり、どんな女と結婚したいか聞かれて「あなたのように綺麗な人がいい」って答えたり、わりと早い段階で部下に「いつか南疆に連れて帰りたい」って話したり(でも今は景七に告げる時じゃないって言ったりストレートだけど機微の読める子なんですよね)、しばらく離れてたあとで再会したときの「あなたに会いたかった」のハグ!からの大事な指輪の贈り物!とはいえ朝廷での政治的なあれこれに烏渓を巻き込んでしまったり、後半からは赫連翊→景七というのがはっきりしてきてちょっとそれでギクシャクしてしまったりとかある二人ですが、景七が烏渓のことを心が安らぐ存在だと認識してからの距離感はきなくさい政治劇の合間の癒しという感じですね。
そういえば大したネタバレないって書いちゃったけど、初夜からの騙し討ちで眠らせて一人戦いに赴く景七はほんと……P大受ってそういうことするよ……!と思いました。ところで思いがけず七爺の初夜描写が具体的でエッチでびっくりしました。あんまり『最中』の描写ないですよね?
最後は大慶のピンチ、さらに景七の危機に大巫の地位を継承して烏渓が南疆から駆けつける展開は熱かったです。大巫になってからの二人の生活も番外編で拝めてありがとうございます!となりながら読みました。
ちなみに私が理解できてないネタバレとは黄泉の世界の話で、赫連翊番外を読んで白無常…!?判官…!?い、1章をまた読まねば……となったのですがやっぱりちょっと理解できてない気がするな。



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