残次品を読んでます(~118話)
今まで読んできたP大作品の中で一番ラブコメ度が高いかも??
2巻途中~4巻終わりまでのネタバレあり感想です。
なんかもう陸林のラブの加速度がすごくって、しかも今まで恋愛をしてこなかった二人のステップアップ・ラブが拝めるので甘酸っぱくてめちゃめちゃ楽しい……!!
読み始めた頃はあまりにも二人が初々しいやりとりをしてるので、この二人がセックスするところ想像できないよ~~~と思いながら読んでたら……読んでたら……!!!
2巻の内容は宇宙に放り出された一行が辿り着いたとある土地では第八星系自衛隊と称する自警団みたいな人々が暮らしていて、林静恒がその強さで目に物を見せて補給のために立ち寄ることになったんですが、なんやかんやあって第八星系自衛隊とその土地の人々と一行が協力することになる……というのがあらすじですかね。
この巻の見せ場はなんといっても一人で凱莱親王一味と戦いに行ってしまった林静恒を追いかける陸必行と、二人の決死の脱出劇なんですが(1巻もそうだけど脱出劇多いですよね笑!でも宇宙空間で命がけの中相手を助け出す場面というのは何回見てもよい)(心臓に悪いけど)、いくら強い林静恒といってもピンチは訪れるわけで、一人でいなくなってしまった林静恒のことが気がかりで「この世には何でもできる人なんていないよ。役に立たない人なんていないのと同じだ……」(この台詞がめちゃくちゃ好き)って言って一人探しに行く陸校長!!宇宙空間に広がる死体と残骸の山を見て絶望しかけたり、ギリギリで瀕死の林静恒を引っ張り込んで、なんでここに来たんだって怒る林静恒に校長モードで言い負かしたあと「責めたいんじゃないくて……ただ僕の気持ちを伝えたかっただけだ」って言う陸必行が本当に愛しい男で、林静恒にはこういう男が必要なんだよ~~!!!となりながら読んでいました。そしてこのへんから陸必行がはっきりと自分の中の恋愛感情を意識し始めるんですよね。そこから増えるスキンシップ!!林静恒もパーソナルなことを陸必行と話してくれるようになって、二人が穏やかに会話してるシーンを読んでるだけでも心が満たされる……。
科学技術オタクで何事も理論と実践とトライアンドエラーな陸必行がこのへんから言葉やスキンシップで林静恒の反応を確かめようとするのがほんとにかわいくてかわいくて。でも押せ押せかと思いきやいたずら心で抱きついてドギマギしてしまったりで本当にかわいい……もうかわいいしか言ってない……。そういう時に挟まる高性能AI湛盧の「陸校長、早すぎる心拍数と血圧の急上昇、体温も一定の起伏がありますが医療サービスが必要ですか?」お約束!そういうの大好き!もちろん鉄壁に見えて陸必行を拒めないしなんならめちゃ甘になってしまう林静恒というのも良すぎる。
しかし二人には期限があって、三か月以内に自衛隊が使い物にならなければこの土地をおとりにして白銀十衛を呼び寄せて凱莱親王たちと全面対決をするって林静恒から言い渡されてるんですよね。(合ってる……?ちょっとこのへんの読み取りと記憶の自信がない)どうなるんだろうと思ってたところに!!!!白銀第九衛の登場!!!!!ここのテンションのぶち上がり方がすごい!!!!本当に白銀十衛っていたんだ!!!!!
この白銀第九衛隊長のエリザベス・カーラ・トゥーラン(かな?)が私はめちゃくちゃに好きなんですよね~~良いキャラ過ぎる。白銀十衛イチの好き者で、陸必行が林静恒にアプローチしてることを知って、「私の専門の第一は戦争、第二は男と寝ること。さあ、私の経験を少し伝授しましょう」とか言い出すところでもう完全にトゥーラン衛隊長に落ちました。
このトゥーラン衛隊長の捨て身のお膳立てで陸林が啓明星にデートに行ってそこで彩虹ウイルス蔓延の危機に遭遇するのが3巻ですね。今の時勢が時勢なので読んでてちょっとつらかったのですが、2巻でちょっと出てきた女媧計画、それからこの彩虹ウイルスという話題を通して陸必行の生い立ちの話が少しずつ明かされます。過去に収束したはずの彩虹ウイルスの変異体に有効なワクチンがなくて、防護服に隔てられながらもしかしたらこのまま死んでしまうかもしれないという極限状態に置かれた二人のやりとりがもう全部好き過ぎる。今まで誰かに触れたいなんて思ったことのない林静恒が、『もう一度その手を握りたいと思った。手の中の温度をもう一度確認したいと思った』ってなるのが情熱的過ぎてひっくり返りました。このあたりで一番好きなやりとりなんだろうな~。「この防護服が脱げたらあなたにキスしてもいい?脱げるのは二つの場合しかないけど……」「お前を死なせはしない」かな???とにかくこのエピソードでの陸必行の愛の大告白(告白っていうかもはやちょっとした演説)~からのキスシーンが……最高……。大演説、ほんと名台詞です(そして長い笑!)3巻の終わりも美しくて名シーンですね~!!読んだ人はカニのぬいぐるみの枕が欲しくなることでしょう……かわいい……。
4巻からはしばらく音沙汰のなかった林静姝の話とか、第八星系のエドワード総長とか、その他連盟政府や連盟中央軍あたりの面々がでてきてこれまで陸林一行とその周りの話だったのが一気に政治と陰謀の話になっていきます。そんな中でぐっと進展する陸林!!!自衛隊の基地には林静恒の部屋があるんですが、認証キーが登録されてて自分は自由に出入りできる設定になってることに気付く陸必行!!これはもう一気に距離を縮めるしかない!!!
林静恒の方も落ちるまで秒読みという感じなんですが、頭を撫でられて思わず『反応』してしまい林静恒にトイレはそっちだって言われる陸必行とか、ガッと機甲に引っ張り込まれて陸必行がその気になったら林静恒の方から「時間がないから手を使う」って言い出したりとか……エッチでドタバタしていて最高~~~~~~!!ていうか「手を使う」の回で思ったんですが、機甲操縦中って精神ネットワークで機甲の内外の様子が手に取るようにわかるからそういうときにエッチなことをしようとしたらマジックミラー号より大変なことになるのでは……?ていうかそういう描写でしたよね……?なんという……。
4巻はちょっと終わり方がつらいんですが、完全にカップルとして出来上がって甘々sweetな陸林が拝めるのでずっとニコニコしながら読んでました。初めて二人で過ごした夜(例の林静恒の方から君が入れなさいって言ってくれるやつ)に、忙しい中でもぎ取った一晩……もとい三晩(三晩!?!?)、『林将軍とエンジニア001』の家のロマンチストっぷりにはもうお手上げです。そりゃあ林静恒も違法な甘えを取り締まる条例が必要だって思いますよ!!!
あまりにも陸林がノンストップラブコメなのでその感想ばっかりになっちゃいましたけど、林静姝の秘密の計画、ローラ・ガーデン博士の鴉片開発、禁断の果実と陥れられた陸信将軍、女媧計画と陸必行の過去、反ユートピア協会と連盟政府、などなど二人をとりまく話も大変なことになってきております。面白いけど関係者が増えてきてちょっと読解が大変……!
P大作品で途中から登場するキャラにガッとはまったことあんまなかったんですが、今回残次品だとトゥーラン衛隊長が大好きになってしまい、陸林にお節介をしだすトゥーランももちろん好きなんですけど林静恒との上司・部下の関係がめっちゃいいんですよね。あとまだ登場したばっかりなんですけど白銀大三衛のトマス・ヤングとポアソン・ヤングという双子の兄弟も好きなやつなので白銀十衛、熱いです。
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