殺破狼読み終わった!(~129話)
ネタバレありつつの感想です。
3巻は二人が両思いになる巻なのでそのへんカップリングの旨味が多かったんですが、4巻は面白いんですけどわりと政治と軍事がてんやわんやで二人が離れてる時間も多くややつらかったり。でもいちゃいちゃしてる場面はほんと全力でいちゃいちゃしてるので(すご……!)となります。長庚の甘えパワーと顧昀の挑発がすごすぎる。4巻で好きないちゃいちゃは馬車の中からと馬上からでいちゃいちゃしてるのを沈易と江充が見てるとこと、顧昀の代わりに長庚が出陣して帰ってきたあと顧昀が手を握ってその手にキスして早く軍機にもどりたいっておねだりするところと、顧昀が送ってきた熱烈ラブコールな手紙と、強盗ごっこのあれですね。そう……4巻長さのわりに長顧が離れてること多いんですけどひとつひとつのいちゃいちゃが強烈なの……。顧昀の意味深な感じの言い回しがとても好きなんですが、そんな顧昀がストレートに感情を吐露するところもぐっときますよね。
4巻前半は皇帝暗殺計画、天狼十八部侵入作戦、十八部の末路、方欽らとの政治的対立と西洋水軍との最終決戦……という感じで長顧二人ともけっこう傷だらけだし、しかも二人とも呪いと毒に体を蝕まれているので物理的な危機に加えて体…大事に……!というハラハラが続く巻でもありましたね。中華BLで色んな波乱万丈カップリングを見てきましたが双方こんなに健康を心配させられるカップリングは初めてだよ!でもそれが番外編の1と2に繋がってるんだな~と思うと感慨深くもあり。二人が出会わなかったらどっちの呪いも毒からも本当に意味で解放されなかったんじゃないかな?とか考えちゃいますね。
中国史の歴史小説……というか王朝の話あるあるなんですが皇帝一族の兄弟が仲良く助け合えるわけないだろ!と思っているので隆安帝が長庚に疑念を抱きそうになる場面では毎回気を揉んでいました。長庚の(権力を手に入れたいという意味での)野心のなさは常人には理解しがたいものだろうし、なんで長庚がこんなに躍起になって国を建てなおそうとしているかといえば全て顧昀を守りたいがためなんだけどそれを知るのは長庚ただ一人なわけで、でも結局隆安帝はぐらぐらしつつも最期まで長庚のことを信じてくれたのでよかったなと思いました。これ読み直したんですけど隆安帝、最期に長庚の様子を見て色々悟って……だな!?と思いました。それでも結局太子を長庚に託す他なく……という感じでしょうか。一方、元和帝と顧昀の関係がさあ……番外2ほんと……という感じでしたね。別に顧昀はもう元和帝のこと恨むとかそういう段階ではないんだろうしいつか解毒ができるようにということではあったと思うんですが、最近ラジドラで元和帝崩御のところ聞いたばっかりだったのでウワーーー!となった次第です。
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